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ボッコちゃん
「ボッコちゃん」は、星新一が1958年に発表したショートショート。星の代表作の一つであり、同作を含む短編集の題名にもなった。 近未来を舞台に、バーで働く女性型アンドロイド"ボッコちゃん"に対する男性客の絶望的な恋を描いた作品。初出は同人誌『宇宙塵』の1958年(昭和33年)2月号だが、名作の呼び声が高く、商業誌『宝石』の1958年(昭和33年)5月号に転載され、1957年の「セキストラ」に続く星の出世作となった。1963年には、米国のSF誌“''The Magazine of Fantasy & Science Fiction''”の6月号に英訳掲載された。1977年にはユーゴスラヴィアやインドにも翻訳紹介されている。2008年にはNHK総合で放送された『星新一ショートショート』にてCGアニメ化されている。 ==ダッコちゃんとの関係== この作品を含む短篇集は本来『ボッコちゃん』の題で出版される予定だったが、1960年にダッコちゃんブームが到来したため、流行に便乗した安っぽい本と思われることを危惧した作者自身の配慮によって、『人造美人』の題名で刊行された。その後ダッコちゃんブームが終焉したため、この短篇集は新潮文庫に入った際に本来の題へ戻された〔 〕。 この間の経緯について、星が吉行淳之介との対談で語ったところによると、ダッコちゃんというネーミングはそもそもボッコちゃんから盗んだものに違いないという。星はその根拠として、この人形がダッコちゃんという名前にもかかわらず「抱っこ」の形になっておらず、人形のほうから腕にしがみつく形になっていることを挙げている。ただしこの人形は、本来「木のぼりウィンキー」の名で売り出されており(1960年7月)、ダッコちゃんという名はブーム到来後に生まれた愛称であることが明らかになっている。この愛称の命名者に便乗の意図があったか否かは不明である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ボッコちゃん」の詳細全文を読む
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