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ボトックス ( リダイレクト:ボツリヌストキシン ) : ウィキペディア日本語版 | ボツリヌストキシン
ボツリヌストキシン(Botulinum toxin)は、分子量が15万ほどのタンパク質で、ボツリヌス菌が産生する毒素である。ボツリヌス毒素とも呼ばれる。 == 概要 == ボツリヌス菌食中毒の原因となり、極めて毒性が強い(致死量:ヒトに対しA型毒素を経口投与した場合、体重1kgあたりの致死量が1μg〔 JAMA 2001;285:1059-1070〕 と推定されている。マウスに対する最小致死量 (MLD) は 0.0003 μg/kg〔Merck Index 13th ed., 1345.〕。)。毒素としては、破傷風菌が産生するテタノスパスミンをも上回る毒性を持つと言われている。しかし、100℃で10分間〔 国立感染症研究所 平成24年12月07日〕加熱するかアルカリで処理すると失活して毒性がなくなるため、十分加熱すれば安全である(ただし、ボツリヌス菌の芽胞は耐熱性を持つ)。ボツリヌストキシンは毒素の抗原性の違いによりA~G型に分類されるが、サルへの経口投与によるデータではB型毒素への感受性が最も高い。 ボツリヌストキシンは神経筋接合部などでアセチルコリンの放出を妨げる働きをするが、作用は末梢性に限られ、筋弛緩・鎮痛作用などが確認されている。中毒症状としては、消化器症状(下痢・悪心・嘔吐など、ただし毒素の作用ではない)に続き、めまい・頭痛や視力低下・複視などを起こし、その後自律神経障害、四肢麻痺に至る。 中毒患者は、ギラン・バレー症候群と誤診される場合があるが、脳脊髄液の検査で判別できる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ボツリヌストキシン」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Botulinum toxin 」があります。
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