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ボノーラ : ミニ英和和英辞書
ボノーラ[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ボノーラ : ウィキペディア日本語版
ボノーラ[ちょうおん]
ボノーラ(BONORA)はイタリアボローニャにて1878年創業した革靴のファクトリーブランドのひとつである。既に140年の歴史を誇る。
== 概要 ==
元々はハンドメイドシューズのファクトリーとして有名であったが、の倒産騒動の後、新たに復活したものの、これまでのように靴マニアを熱狂させたクラシックな靴とは大きく方向性を変えてしまった。
ボノーラ全盛期の商品は、現行ボノーラと比べ革質が肉厚で非常に綺麗な仕上がりであり、釣り込みも手作業、ウエルト付けも手作業(ハンドソーン)で仕上げているため、機械縫いグッドイヤーウェルト製法につき物のリブがなく、非常に返りがやわらかいのが特徴。ラストが足にあえば既成靴でこれほど履き心地のいいのは無いと言われる。
なお、2002年以降には、リブ付きのグッドイヤーウエルト製法に移行したようである。この判別は箱に「Goodyear」と記載されているので比較的容易である。ただし日本以外(特にイタリア)では九分仕立てのハンドソーンは通常Goodyearと表記されるため、実際にリブ付きかどうかは解体してみないと正確には判定できない。靴の内側インソール外周にボコボコした縫い跡が確認できれば表記がGoodyearでも日本でいう九分仕立てのハンドソーンの可能性が高い。
また、牛革の品質については一般的に誤解されているが、もっとも高価で上質とされるベビーカーフは原皮が幼牛から採取されるため最も薄く、スキンからハイドへと厚くなるにつれて安価な普及品となる。厚い牛革で高価な物は特殊で手間暇かけたなめし方をしているものに一般的には限られる(クロムエクセル、オークバーク、ブライドルレザーなど)。
日本で厚い牛革が良いと誤解されるようになった背景であるが、以前は牛肉がやや贅沢な食材であり、さらに幼牛を食す文化がなかったため(ヨーロッパでは幼牛食は一般的である、たとえばフォン・ド・ヴォーなど)、の原皮のほとんどが成牛から取られたハイドにもかかわらず比較的高価であり、カーフスキンの原皮は入手が困難(ほとんどが欧米からの輸入品で昭和50年代以前は極めて高価で一般的ではなかった)であった。さらに成牛から取られた比較的厚い原皮を銀付きでそのまま使っている場合には高級皮革、二枚にスプリットして銀付き革とガラス革、銀付き革と床スウェードにしたような薄いものは普及品であった。こういったことが原因で、牛革の厚さと品質について消費者が理解することが難しかった事情があると思われる。なおカーフスキンの原皮を概ね輸入に頼っており、新鮮な状態でカーフの原皮を入手することが困難なため、国産タンナーの牛革の品質が欧米と比べて劣るとされている状況は現在も同様である。
また靴に限っては、肉厚な革を使用しているから上質と言われるものは、実際にはライニング込みの厚さを指していることがあるので注意が必要である。たとえば現在の既成靴ではジョンロブ・パリの靴の革が最上級のものの一つとされているが、注意深く観察すれば表革は一般的に非常に薄い(ただしアンライニングの靴などは、表革だけで靴の形を維持しなければならないため、これにはあてはまらない)。
こういったことを知らずして、インターネットなどで行われているオークションに高額で入札するのは愚かな行為である。
日本では1980年代にBEAMSが扱っていたが、価格調整がうまく行かず一度日本市場から姿を消し、1990年代に入って新たに他社が展開したものの、その直後に一時倒産の憂き目を見る事となった。
旧ボノーラは「数より質」を目指した靴作りを行っていた。工房でたった一人の熟練職人が、革裁断から仕上げのポリッシュまでの200近い工程を全て手作業で行い、手間と時間をかけて1足の靴を作り上げる方式であった。手作業によるハイクオリティゆえに、生靴数も週6足と少なかった。
更に、創業当時はビスポーク(フルオーダー)中心であったため一般市場に流通すること自体まれな「幻の靴」と呼ばれた時代もあった 。
意匠面では、ブリティッシュクラシコとイタリアンエレガンテを兼ね備えたデザイン性の高い靴として人気があった。これは旧ボノーラ当時のデザイナーが英国人で、イギリス靴を下地としたラインでイタリア靴をデザインしていたためと言われる。
旧ボノーラの技術レベルは、シームレスヒール、九分仕立てや土踏まずのウッドネイル等の凝った作りで高評価を得ていた。特にシームレスヒールの仕上がりの美しさは、どの製靴ブランドも真似のできない境地にあったと言われる。
これは過去にジョン・ロブのトップレンジ靴の製作を請け負っていたという事実からも伺える。当時、旧ボノーラが製作していたジョン・ロブのトップレンジモデルはPHILIP、MATTA、EDELINE、DODERO/計4モデルであり、中でもEDELINEはPHILIP、MATTAよりも高いプライスがつけられていた。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ボノーラ」の詳細全文を読む




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