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ボラティリティ・インデックス : ミニ英和和英辞書
ボラティリティ・インデックス
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


ボラティリティ・インデックス ( リダイレクト:恐怖指数 ) : ウィキペディア日本語版
恐怖指数[きょうふしすう]

恐怖指数(きょうふしすう、)とは、(CBOE)が、S&P500を対象とするオプション取引のボラティリティを元に算出、公表している指数。数値が高いほど投資家が相場の先行きに不透明感を持っているとされる。通常は10から20の間で推移する。1993年より発表されるようになった。
== 理論的バックグラウンド ==
理論的にはVIXは満期までのS&P500のボラティリティの平均値の期待値として解釈される。満期をT としたVIXは以下の式で算出される〔CBOE VIX White Paper 〕。

VIX_ = 100 \times \sigma,


\sigma^2 = \frac\sum_e^\frac\Delta K_ - \frac\left^2

ここでR は金利であり、F は満期をT とするオプションのインデックス価格に対して望ましいレベルの先渡価格のインデックスである。K_ はオプションの行使価格の水準を表しており、行使価格の小さい方から昇順で番号付けられていて、K_F を下回る最も大きな行使価格の値となるようになっている。\Delta K_ K_K_ の差分の2分の1(K_ - K_)/2 である。Q(K_) は行使価格K_、満期T のオプション価格のビットアスクスプレッドの中点となる。ただし、K_ < K_ ならばプットオプション、K_ > K_ ならばコールオプションの価格が用いられている。
第2項は補正としての意味合いが強く、VIXの理論的なバックグラウンドを理解する上で重要なのは第1項の総和である。そこで第2項は無視して、第1項について考えてみる。第1項は積分を離散化したもので、あらゆる水準の行使価格でのオプションが市場で取引可能であるとすれば、次の積分形式での表示が可能である。

\sigma^2 = \frac\left(\int_^e^\fracd K + \int_^e^\fracd K\right)

ここでC(K,T),P(K,T) はそれぞれ満期T、行使価格K のコールオプションとプットオプションの価格を指す。この時、リスク中立確率測度による期待値E^
*で表すと、リスク中立確率測度の定義から

C(K,T) = E^
*,\quad P(K,T) = E^
*

となる。ここでS(T) は満期T におけるオプションの原資産の価格である。よって

\sigma^2 = \fracE^
*\leftK + \int_^\fracd K\right

と表されることが分かる。ここでCarr-Madan の展開公式〔Carr, Peter, and Dilip Madan. "Towards a theory of volatility trading." ''Option Pricing, Interest Rates and Risk Management, Handbooks in Mathematical Finance'' (2001): 458-476.〕から次の式変形が可能である。

\int_^\fracd K + \int_^\fracd K
= - \log S(T) + \log F + \frac

したがって

\sigma^2 = \frac\left(- E^
*S(T) + \log F + \frac\right)

となる。現時点を0 時点とすると先渡価格の無裁定価格 F = E^
* = e^S(0) なので次が得られる。

\sigma^2 = \frac\Big(RT - E^
*S(T) - \log S(0) \Big)

ここで原資産価格S のリスク中立確率測度下での価格変動がボラティリティが変動する幾何ブラウン運動に従うとする。つまり

S(T) = S(0) + \int_^RS(t) dt + \int_^v(t)S(t)d W^
*(t)

であるとする。ただしW^
* はリスク中立確率測度下でのブラウン運動で、v は時間によって変動するボラティリティである。この時、伊藤の公式から

\log S(T) = \log S(0) + \int_^ \left(R - \frac\right) dt + \int_^v(t)d W^
*(t)
= \log S(0) + RT - \frac\int_^v^2(t)dt + \int_^v(t)d W^
*(t)

となる。これを\sigma^2 に代入し、整理すれば

\sigma^2 = E^
*\left - \fracE^
*\leftW^
*(t)\right


が得られる。第2項は確率積分の期待値なのでv に妥当な仮定を課せばその値は0である。つまり次の結果が得られる。

\sigma^2 = E^
*\left

よって

VIX_ = 100 \times \sqrt

となる。したがってVIXは満期までの平均ボラティリティにリスク中立確率測度で期待値を取ったものを基準化した指数である。CBOEが発表しているVIXはS&P500を原資産としたオプション価格と先渡価格から計算されるので、VIXはS&P500のボラティリティに対するものとなる。またCBOEが発表しているVIXの満期は30日である〔CBOE VIX White Paper 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「恐怖指数」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 VIX 」があります。




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