|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ テックス : [てっくす] 【名詞】 1. rough texture 2. texture 3. (P), (n) rough texture/texture ・ ステート : [すてーと] 【名詞】 1. state 2. (n) state ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ボルテックス・リング・ステート ()、あるいは、セットリング・ウィズ・パワー ()は、ヘリコプターの飛行中に発生することがある危険な状態であり、が・システムに巻き込まれたときに発生し、揚力が極めて減少する原因となる。本質的には、ヘリコプターが自分自身のに落ち込むことである。この状態になると、ローターのパワーを増やしても、ボルテックス(渦)の動きを増大させるだけで、揚力を増やすことが出来なくなる〔''Rotorcraft Flying Handbook, FAA Manual H-8083-21 '', Washington, DC: Flight Standards Service, Federal Aviation Administration, U.S. Dept. of Transportation, 2001. ISBN 1-56027-404-2, page 11-5.〕〔Advisory Circular (AC) 61-13B, ''Basic Helicopter Handbook'', U.S. Department of Transportation, Federal Aviation Administration. 1978〕。この状態はティルトローターでも発生し、V-22 オスプレイの事故の一つは、これが原因だった。 ==説明== 前方へ飛行しているとき、空気の上向きの流れ(上昇流)は軸付近には発生しない。前向きの対気速度が減少し、垂直方向の降下率が増大すると、軸およびローター・ブレードを固定しているエリアには翼面が無いので、上昇流が発生しはじめる。上昇流の量が増大すると、ローター・ブレード内側の部分に誘起される上向きの流れが(下向きの流れに)勝ってしまい、軸に近い部分のローター・ブレードは失速を始める。軸に近い部分が失速すると、ローターの先端のボルテックスに似た新たなボルテックスが、ローター・システムの中心に発生する。この内側のボルテックスが、揚力の合計を減少させ、降下率を増大させる原因となる。加速された状態では、内側と外側のボルテックスが互いを増大させはじめ、ローター・ブレードのピッチ・アングルをどんなに増加させても、この二つのボルテックスの相互作用を強化するだけになってしまう。こうして、さらに降下率が増大する。この状態では、そのヘリコプターは自分自身のダウンウォッシュの中で操縦することになり、降下する空気の中を落ちていくことになる。この状態の認識や対処をヘリコプターのパイロットが誤ると、高い降下率を招き、墜落する可能性がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ボルテックス・リング・ステート」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|