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ボルマン ( リダイレクト:マルティン・ボルマン ) : ウィキペディア日本語版
マルティン・ボルマン

マルティン・ルートヴィヒ・ボルマン(Martin Ludwig Bormann、1900年6月17日 - 1945年5月2日)は、ドイツの政治家。
国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)総統アドルフ・ヒトラーの側近・個人秘書を長らく務め、その取り次ぎ役として権力を握った。ルドルフ・ヘスの失脚後は官房長となり、党のナンバー2となった。親衛隊名誉指導者でもあり、親衛隊における最終階級は親衛隊大将。ヒトラーの政治的遺書によって党担当大臣として指名されたが、ベルリン陥落の混乱の中で消息を絶った。戦後長い間行方不明とされてきたが、総統地下壕脱出の際に青酸で服毒自殺していた事が近年証明された〔Michael D. Miller著『Leaders of the SS & German Police, Volume I』(Bender Publishing)146・154ページ〕〔アンナ・マリア・ジークムント著『ナチスの女たち 第三帝国への飛翔』(東洋書林)11ページ〕。
==略歴==

===生いたち===
ドイツ帝国プロイセン王国ザクセン州(現在はザクセン=アンハルト州)の近郊のに生まれた。父は郵便局員テオドール・ボルマン(Theodor Bormann)。母はその妻で郵便代理人の娘アントニエ(Antonie)(旧姓メンノン、Mennong)。父テオドールは短期間だがプロイセン胸甲騎兵連隊の軍楽隊でトランペット奏者をしていたことがある。父の軍内での階級は特務曹長だった〔グイド・クノップ著『ヒトラーの共犯者 12人の側近たち 下』(原書房)183ページ〕〔ジェームス・マクガバン著『ヒトラーを操った男 マルチン・ボルマン』(新人物往来社)14ページ〕。
テオドールとアントニエの夫妻には二人の息子があり、ボルマンは長男だった。弟にアルベルト・ボルマンがいる。ボルマンの「マルティン」の名は宗教改革家マルティン・ルターに因んで名付けられた〔グイド・クノップ著『ヒトラーの共犯者 12人の側近たち 下』(原書房)183ページ〕。父テオドールは1903年、ボルマンが3歳の時に死亡した。半年後、母アントニエは生活を安定させるため、銀行支店長アルベルト・フォルボルン(Albert Vollhorn)と再婚した〔グイド・クノップ著『ヒトラーの共犯者 12人の側近たち 下』(原書房)183ページ〕〔ジェームス・マクガバン著『ヒトラーを操った男 マルチン・ボルマン』(新人物往来社)14ページ〕〔Michael D. Miller著『Leaders of the SS & German Police, Volume I』(Bender Publishing)154ページ〕。
1909年にボルマン一家は継父とともにヴァイマルへ移住した〔アンナ・マリア・ジークムント著『ナチスの女たち 第三帝国への飛翔』(東洋書林)11ページ〕。ヴァイマルの小学校を卒業した後、ヴァイマルの実科ギムナジウムに入学した〔Michael D. Miller著『Leaders of the SS & German Police, Volume I』(Bender Publishing)146ページ〕。14歳の時に第一次世界大戦が勃発した。ボルマンは1918年に陸軍第55砲兵連隊に入隊したが、前線には出ていない。彼はニュルンベルク将校当番兵をしていた。軍での最終階級は砲兵二等兵だった。〔Michael D. Miller著『Leaders of the SS & German Police, Volume I』(Bender Publishing)146ページ〕〔グイド・クノップ著『ヒトラーの共犯者 12人の側近たち 下』(原書房)184ページ〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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