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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ボロニーズ(英:Bolognese)は、イタリアのボローニャ地方原産の愛玩用の犬種である。英表記に従ってボロネーゼと呼ばれることもある。 == 歴史 == 11世紀頃から存在していたといわれている、古い犬種である。生い立ちに関しては諸説があり、ウォーター・スパニエル犬種を小型化して作ったというウォーター・スパニエル派生説、古い愛玩犬種、ショック・ドッグから突然変異により生まれた縮れ毛の犬をもとに交配を行って作ったというショック・ドッグ起源説などが挙げられている。少なくとも、11世紀ごろには犬種として存在していて、ビション・フリーゼ、ハバニーズ、マルチーズなどのビション系犬種と血統的なかかわりを持つ犬種である。 貴族のための抱き犬(愛玩犬)として、古くからボローニャ地方で高い人気を博していた。人間の貴族のように非常に大切に扱われていた犬種である。宝石がちりばめられた純金製の首輪やブレスレットを身に着け、香水の入った風呂で体を洗われ、食事は上質な牛フィレ肉を与えられていた。飲み水を入れるための皿は高級なクリスタルガラスで作られ、食事を入れるためのボウルは純金で作られていた。更に、生まれた仔犬に母犬に代わって授乳を行う、人間の若い女性の乳母まで雇われており、非常に贅沢な暮らしを贈っていた。ちなみに、母犬は仔犬に乳を与えない(=断乳する)ことにより再び繁殖が可能になる時期が早まり、当時は仔犬を確保するためにボロニーズ用の乳母の存在が重宝されていた。然し、仔犬に犬の母乳を与えないことにより免疫を母からもらうことが出来ないので、当時の仔犬の成長率はあまりよくなく、死亡率も高かった。又、人と犬とでは母乳の成分も違うので、仔犬の健全な育成には不向きである。 ボロニーズはボローニャ地方だけでなく、ヨーロッパの著名な貴族にも非常に愛されていた。ルイ16世やスペインのフィリップ2世、ロシアの女帝エカチェリーナ、更にはオーストリアのマリア・テレジアやメディチ家の累代の家長がそれである。特にエカチェリーナは寝食を一頭のボロニーズと常に共にし、非常に溺愛していた。その愛犬が亡くなると、これからもずっと一緒にいられるようにと、剥製にして常に自分の傍らに置いたという。ちなみに、この剥製は今日もウィーン博物館に現存している。メディチ家は愛好家としてだけでなく、本種のブリーダーとしても非常に名高かった。ヨーロッパ各国の名高い貴族への貢物として、よく用いられた。 貴族に広く愛された理由は毛並みが良く容姿が整っているという点だけでなく、身のこなしが上品で性格も温和で人懐こいという点も、その一つであったといわれている。 2度の世界大戦の際には貴族たちの手によって犬たちが戦地から疎開され、ほぼ難なく生き残ることが出来た。戦後は貴族だけでなく一般市民の手にも渡り、ペットやショードッグとして多くの国で飼育されるようになった。 日本でも愛好家によりブリーディングは行われているが、ビション・フリーゼやトイプードルのような名が通る犬種ではないこともあり、純粋な血統のボロニーズ国内頭数は年々減少している。JKC登録頭数 2005年90頭 76位 2009年56頭 81位であった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ボロニーズ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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