|
ポイアース()はギリシア神話の人物。長母音を省略してポイアスとも表記する。タウマコスの息子。デーモーナッサを妻とし、息子にピロクテーテースがある。 アポロドーロスはポイアースをアルゴナウタイの一人に数え、ヒュギーヌスはポイアースでなくピロクテーテースをアルゴー船の乗員としている。アルゴー船がクレータ島でタロースに襲われたとき、メーデイアがタロースを騙して倒したとされるが、ポイアースがタロースのかかとを射抜いて殺したという説もある。 ヘーラクレースが最期を迎えるとき、オイテー山で火葬壇を築きいてその上に登り、壇に火を付けるように命じたが、だれもこれに従おうとしなかった。そこへ羊の群を探して通りかかったポイアースが火を付けた。ヘーラクレースはポイアースに弓を与えた。ヒュギーヌスでは、ピロクテーテースがヘーラクレースの火葬壇を築き、ヘーラクレースの弓を譲られたとする。この弓は、後に予言者カルカースによって、トロイア戦争でギリシア勢が勝利する条件とされた。 == 参考図書 == *アポロドーロス『ギリシア神話』(高津春繁訳、岩波文庫) *ヒュギーヌス『ギリシャ神話集』(松田治・青山照男訳、講談社学術文庫) (ISBN 4-06-159695-0) *ロバート・グレーヴス『ギリシア神話』(上・下、高杉一郎訳、紀伊國屋書店) *カール・ケレーニイ『ギリシアの神話』(「神々の時代」・「英雄の時代」、高橋英夫訳、中央公論社) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ポイアース」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Poeas 」があります。 スポンサード リンク
|