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ポセイドンのめざめ(In The Wake Of Poseidon)は、1970年に発表されたキング・クリムゾンのセカンド・アルバム。全英4位〔KING CRIMSON | Artist | Official Charts - 「Albums」をクリックすれば表示される〕・全米31位を記録。 == 解説 == 前作『クリムゾン・キングの宮殿』ではバンドの主導権をロバート・フリップと二分していたイアン・マクドナルドをはじめ、グレッグ・レイク、マイケル・ジャイルズが脱退。ただし公式にはグレッグ・レイクの脱退は4月にキース・エマーソンと合流するまでマスコミに伏せられていた。レコーディングにおいて譜面を見ながら演奏が出来るという理由でベースにピーター・ジャイルズが参加。加入が内定していた新ドラマー、アンドリュー・マカロックも前バンドのスケジュール消化の都合で、マイケル・ジャイルズがレコーディングに再び参加した。3月にはトラフィックとの公演も予定され、半年間の契約でピーター・ジャイルズがベースでツアーへ参加する話し合いが持たれたが、報酬面で折り合いがつかず決裂している。またツアー予定もキャンセルされた。 アルバムに先立ち、「キャット・フード」(:en:Cat Food (song))が先行シングルとして制作/発売されている。この曲でBBCのテレビ番組「トップ・オブ・ザ・ポップス」〔70年3月25日放送 〕にも出演。これが1981年以前におけるキング・クリムゾン唯一の英国テレビ出演である。ちなみにこのシングルのB面の曲「グルーン」はアルバムに収録されなかった〔ライブでは演奏されており、『アースバウンド』などで聴くことができる。また、後にベストアルバム『新世代への啓示』(:en:A Young Person's Guide to King Crimson)に収録された。〕。 「デヴィルズ・トライアングル」は、ホルストの組曲『惑星』中の「火星」の曲名使用許可が、アルバム発表当時ホルストの親族から降りなかった為、構成を一部変更の上に改題されたものである。なお、グレッグ・レイクが後年在籍したエマーソン・レイク・アンド・パウエルのアルバムでは、「火星」である事を明記した上でバンド・アレンジを施した作品が収録された。 「冷たい街の情景」は、1969年の時点ですでに、前作の収録曲と並んでライブ演奏されていた〔『エピタフ -1969年の追憶-』に収録。ただしタイトルは「ア・マン・ア・シティ」となっている。〕。 日本盤が出た際の邦題は「ポセイドンのめざめ」であったが、これは名詞wake(航跡)と動詞wake(めざめる)を取り違えたために生じた誤訳である。本来のアルバムタイトルの意味は「ポセイドンの跡を追って」、「ポセイドンに続いて」などとなる。そのため、CD化以降は原題をそのままタイトルとすることが多くなった。なお、名詞wakeには「通夜」「徹夜祭」という意味もある。また、アルバムタイトル曲はANAのCMソングに使用された。 イギリスではアルバム・チャートで第4位まで上がり、前作を上回る成績を記録した。これはキング・クリムゾンの全アルバムの中で最高位となっている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ポセイドンのめざめ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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