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「ポポカテペトル山腹の16世紀初頭の修道院群」は、メキシコの世界遺産リスト登録物件の一つである。メキシコ中央部のポポカテペトル山近くにある修道院群は、16世紀にフランシスコ会士、ドミニコ会士、アウグスティノ会士たちによって建立されたもので、広大な範囲の土地で暮らしていた非常に多くの人々を、短期間にキリスト教化する上で中心的な役割を果たした。 地方自治体上はモレロス州のアトラトラウカン (Atlatlauhcan)、クエルナバカ、ウエヤパン (Hueyapan)、テテラ・デル・ボルカン (Tetela del Volcán)、ヤウテペク (Yautepec)、オクイトゥコ (Ocuituco)、テポストラン (Tepoztlán)、トラヤカパン (Tlayacapan)、トトラパン (Totolapan)、イェカピクストラ (Yecapixtla)、サクアルパン・デ・アミルパス (Zacualpan de Amilpas)、および、プエブラ州のカルパン (Calpan)、ウエホトシンゴ (Huexotzingo)、トチミルコ (Tochimilco) に散在しているが、いずれもポポカテペトル山の近くである。 箱型の主な建造物群の質素な作りと、地域住民を監視するかのような威圧的な高さとが印象的なこれらの修道院群は、1994年にユネスコの世界遺産リストに登録された。それらの修道院群は小さな塔をそなえた強固な壁に護られており、それがまた威圧感を増している。 == テポストランのドミニコ会修道院== テポストラン (Tepoztlán) は、モレロス州にある美しい景観の町である。1521年にスペイン人に占領された。その後しばらくしてドミニコ会士たちがやってきて、先住民族たちのキリスト教化を目的として修道院を建設した。 かつてのドミニコ会修道院は博物館に転用されている。1559年から1580年にかけて建設されたこの修道院は聖母マリアの誕生に捧げられたもので、要塞のような外観を呈している。1588年に完成した付属聖堂の壁には当時のフレスコ画が残っており、カトリックの教義に関わりのある絵を見ることができる。 聖堂のファサードはプレテレスコ様式 (plateresque) で、両側に塔を支える控え壁がある。塔は1839年の地震で損壊した後に再建されたものである。扉の上には、幼子イエスを抱く聖母マリア、それを取り囲むような2人の聖人(聖ドミニコと聖カタリナ)と碑文の書かれた幕を持つ2体の天使など、様々な宗教的なシンボルが彫られている。 単一の身廊から成る教会の奥は、尖頭型リブのあるヴォールトに続く後陣になっている。 聖堂は2階建ての回廊に繋がっている。回廊の周りにはコミュニティ(2階)とセル(1階)を用いた部屋が作られている。聖堂の右側には、16世紀に彫られた十字架が残っている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ポポカテペトル山腹の16世紀初頭の修道院群」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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