|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 法 : [ほう] 1. (n,n-suf) Act (law: the X Act)
ポラックの法則(ポラックのほうそく)は、「プロセッサの性能はその複雑性の平方根に比例する」という経験則。ここでの複雑性は、ダイサイズを意味している。つまり、この法則に文字通り従うならば、1プロセッサのダイサイズを2倍に増やしても、性能は倍にしか上がらない。 ここで、1プロセッサにおいて、プロセス微細化なしにトランジスタ数を2倍にしたとすると、ダイサイズが2倍となり、ポラックの法則によりプロセッサの性能がおよそ1.4倍に向上する。さらに推論を進めると、その際に消費電力がダイサイズに比例して2倍に増大している。したがって、消費電力(発熱量)あたりの性能ではダイサイズを2倍にすると逆に0.7倍に低下することになる。すなわち、トランジスタ数の増加によるプロセッサの性能の向上は、遠からず熱の問題により頭打ちとなることが、この法則が正しければ予言される。 インテル社のMRL(Microprocessor Research Labs)のディレクター兼インテル・フェロー(Intel Fellow)を務めていたフレッド・ポラック(Fred Pollack)が提唱した。なお、実際のデータからは、文字通りではなく、物量と性能の関係は一定ではなく変化するものだ、という意味に取るのが良いようである〔http://news.mynavi.jp/column/architecture/122/index.html〕。 この法則が示唆する通り、その後のプロセッサは低消費電力・マルチコア化を指向するようになった。 == 出典 == * www.intel.com/research/mrl/Library/micro32Keynote.pdf Technologies 1999年に開催されたMicro-32の基調講演にてPollack氏が提示したプレゼンテーション。この4ページ目に示された"We are on the Wrong Side of a Square Law"(我々は二乗則の悪い側にいる〔)という言葉がのちに「ポラックの法則」として広まることとなる。この言葉は、計算機の性能は価格の2乗に比例する、としたグロッシュの法則を踏まえたものと思われる(複雑性=価格とすれば、それぞれの法則を描いたチャートは、逆の形を描くことになる)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ポラックの法則」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|