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ポルシェ・907 : ウィキペディア日本語版
ポルシェ・907

ポルシェ907(''Porsche 907'' )はFIA規定のグループ6用に開発され、1967年にデビューしたプロトタイプレーシングカーである。
== 概要 ==
ポルシェは910を主力として戦いつつ、重点レースのル・マン24時間レースに向けて907を開発した。おもに空気力学の追求を課題として、シュトゥットガルト工科大学とフォルクスワーゲン工場の風洞で実験を行った。
水平対向エンジンは910と同じく1,991cc6気筒と2,195cc8気筒の2タイプ。シャシの構造も変わらないが、右コーナーの多い時計回りのサーキットに適すよう、ステアリング位置が左側から右側に変更された。
ボディは高速用のロングテールを前提としてデザインされ、906のロングテールよりも一体化したフォルムとなった。操縦席のルーフは910よりも低く狭くなり、ウィンドシールドは傾斜の緩やかな形状となった。リアフェンダー上の吸気口はなくなり、テール後端のシュノーケル型ダクトからギアボックス冷却気を取り入れた。910よりも空気抵抗が14%減少し、ル・マン本戦では最高速度が30km/h近く向上した。
1968年にはロングテールに加え、テクニカルコース用で全長4,020mmのショートテールボディも製作された。エンジンは2,195cc8気筒のみを使用し、オイルクーラーの位置がノーズ先端付近に移動されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ポルシェ・907」の詳細全文を読む




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