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ポルシェ・964
ポルシェ・964は、ポルシェ・911の3代目モデルである。 == 解説 == 911は相変わらず北米市場での人気は高かったものの、顧客数の増大は新たな要求を生み、それに応えるためにはアップデートが必要な時期に来ていた。さらにその後継車は911シリーズのイメージを継承する必要があり、外観を大きく変えることが許されなかったため、1989年にデビューした964型は、930型のデザインを踏襲した外観をまとってはいるものの、80%ものパーツを新製するといった手の込んだ手法を採した。その結果、カレラボディの空気抗力係数Cd=0.32は当時としては優れた空力特性であり、空冷エンジン搭載の911シリーズでは最も低い値となっている。 エンジンは内径φ100mm×行程76.4mmで3,600ccに拡大され、圧縮比11.3でツインプラグ化され250馬力/6,100rpm、31.6kgm/4,800rpm。4WDに対応するためフロアセンターは高くなっている。リアスポイラーは電動格納式。ボディータイプは当初よりクーペ、タルガ、カブリオレの3種が提供された。特筆される変更点は、パワーステアリング及びABSの搭載、フロントサスペンションをトーションバースプリングからコイルスプリングに変えたこと〔サスペンションの構成方式そのものは、フロントのマクファーソンストラット、リアのセミトレーリングアームで、ともに従前のままである。〕である。これにより現代的なハンドリングを得ることに成功して「最新のポルシェは最良のポルシェ」という言葉を生む一助となった。カレラ4の誕生は従来のRRの問題点を解決すべく959で得た技術をフィードバックする形で導入した4WDであるが、911はRRという一部マニアには受け入れ難く、限界時のシビアな特性も相まって、2WDのカレラ2と比較して本来の性能からすると評価が低い。また、カレラ2にはティプトロニックATを搭載したモデルも存在し、その後の自動車産業に与えた影響や、ユーザー層を広めた功績は大きい。 1992年に大きめのマイナーチェンジを実施。サイドミラーがエアロタイプのミラー(通称「ターボミラー」)に変更され、ホイールもディッシュタイプのデザインから5本スポークのカップデザインホイールなどに変更された。ボディータイプとして1992年モデルからカブリオレターボルックが追加され、1993年にスピードスターが追加された。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ポルシェ・964」の詳細全文を読む
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