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ポン酢
(n) juice pressed from a bitter orange
ポン酢(ぽん酢、ポンず)とは、柑橘類の果汁を用いた和食の調味料である。狭義のポン酢(ポンス)は、レモン・ライム・ダイダイ・ユズ・スダチ・カボスなど柑橘類の果汁に酢酸を加えて味をととのえ保存性を高めたものである。酢酸を加えない柑橘類の果汁を特に生ポン酢と呼ぶこともある。また、ポンスに醤油を混ぜた「ポン酢醤油」も一般的に「ポン酢」と略して呼ばれる。 == 起源 == ポン酢は外来語の「ポンス」が転訛し、さらに「酢」の漢字を充てた言葉である〔小学館国語辞典編集部編「ポン酢」『日本国語大辞典』第2版、小学館、2000-2002年。〕。「ポンス」はオランダ語 pons に由来するが、これは蒸留酒に柑橘類の果汁や砂糖、スパイスを混ぜたカクテルの一種ポンチ・パンチのことであった〔小学館国語辞典編集部編「ポンス」『日本国語大辞典』第2版、小学館、2000-2002年。〕(現代オランダでは廃語)。『楢林雑話』(1799年)に「和蘭の酒をポンスと云、これを製するには、焼酎一杯、水二杯沙糖宜きほどに入、肉豆蒄、香気あるために入」とある〔。 これが次に橙をはじめとする柑橘系果実の絞り汁を指すようになり、『日本国語大辞典』によれば、この意味での文献への初出は1884年で「又その売品は一切安売にて、其中橙は例のポンスに製することも出来るより気強く」(東京横浜毎日新聞)とある〔。19世紀末から20世紀初頭には薬用として「ポンス」や「ポンスシロップ」が売られていた〔 「ポンス橙菓汁 インフルエンザ予防」(両国米沢町・万珠堂薬舗広告)『読売新聞』1891年1月27日朝刊、「暑中の飲料」(万珠堂広告、コレラ等伝染病の予防として)『朝日新聞』1895年8月8日東京朝刊、「薬用滋養飲料ポンス」(両国米沢町・万珠堂広告)『読売新聞』1899年1月8日朝刊、「橙果汁ポンス ポンスシロップ」(滝沢商店広告)「朝日新聞』1923年6月7日東京夕刊等。〕。やがてポンスはポン酢と解されるようになった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ポン酢」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Ponzu 」があります。 スポンサード リンク
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