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『ポンペイ最後の日』(ポンペイさいごのひ、原題:''The Last Days of Pompeii'' )は、イギリスの作家エドワード・ブルワー=リットン(Edward Bulwer-Lytton)が1834年に発表した歴史小説。西暦79年、ヴェスヴィオ火山の爆発により火山灰に埋もれて消滅したローマ帝国の町ポンペイを舞台に、正義と悪の相克、様々な立場の登場人物たちの行動を経て、最後に火山の大爆発によるカタストロフ(破局)によって幕を下ろす。 筋運びは単純明快で、魅力的な人間描写や読者の興味をそそる場面が多く、読みやすい小説であり、日本では少年少女向きの作品として紹介されることが多い〔本稿で参考文献に挙げた偕成社版や講談社青い鳥文庫はいずれも少年少女向けの名作文学という形式を取っている。またカバヤ食品株式会社は、自社のカバヤキャラメル販売促進の一環として「カバヤ文庫」を創設し、その中の第6巻第12号で本作品を『地獄の決闘』と改題して1953年に刊行した。〕。 == 概要 == 舞台はローマ時代。正義感に燃え人情に厚いローマの青年貴族グローカス〔物語の舞台はローマ帝国であるから、登場人物の名前もラテン語であって、 Glaucus の読み方も英語式のグローカスではなく、本来は「グラウクス」となるはずであり、他の登場人物すべてにそれが言えるが、日本で翻訳された「ポンペイ最後の日」では英語式の表記が一般的であるので、本稿でもそれに従う。〕を主人公に、この世の支配をもくろむ怪僧アーベイシーズ、兄と共に全財産を奪われた美しい娘アイオン、グローカスに叶わぬ思いを寄せる可憐な盲目の少女ニディア、キリスト教の布教に生涯をかけるオリンサスなどの様々な人物を配して物語に膨らみを持たせ、一方では善悪を明確にしてその確執によるドラマティックな事件の数々を配し、最後に火山の大爆発による終末的状況下での善の勝利を描くなど、エンターテインメント(娯楽)性の強い作品である。 作者のブルワー=リットンは実際にポンペイに旅行してその様子を目にし、着想を得て一気にこの作品を書き上げたという〔柴田錬三郎訳 偕成社版の解説より。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ポンペイ最後の日」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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