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ポンヤウンペは、アイヌ民族のユーカラにおいて語られる人間の英雄。表記は、ポイヤウンペ、ポンヤンペ〔『アイヌ民族』〕とも記される。区切りとしては、「ポイ・ヤ・ウン・ペ」であり、意味は、「小さい・本土の者」〔『古代蝦夷』p.230〕。人間として登場するが、分身するなど、数々の超人的な能力をもっており、常人とは異なる。口承者により内容は異なる(以下は要約・省略した内容の一部)。 == ユーカラ1 == ポンヤウンペを育てた存在は姿を現さないため、何者かは語られないが、この謎の人物に何不自由なく育てられたとされる。少年の頃から弓の達人であり、蚊を狙えば、7、8匹を一気に重ね潰し、家の柱などに当てたとされる〔『アイヌ民族』p.195〕。 その後の語りでは、今まで見たことのない「神の鎧兜」を身にまとう〔『アイヌ民族』p.193〕。その時の語りでは、初め、中身のない人間と表現される。アイヌ民族には甲冑師の存在がないためか、鎧兜は神の国(カムイモシリ)から貸し与えられたものと認識されている。ポンヤウンペが身につけた鎧兜は、「金の小袖、黒の縅(おどし)、白の縅、赤の縅(中略)、美しい鎧兜」と表現されている。鎧兜と宝刀を身につけたポンヤウンペは、神意のおもむくまま、生まれ育ったコタンを旅立つ。 この鎧兜を着用していると、多くの女性から夫が帰って来たと誤解された(錯覚させた)という。最終的には(後述の悪党6人を倒した後)、役目を終えた鎧兜は、雷鳴と共に神の国である天上へと消え去った〔『アイヌ民族』p.254〕。 他のアイヌを侵略しようとする悪党6人と6対1の戦いをする。この悪党も数々の妖術を駆使した。この時、ポンヤウンペは、妖術を避けるため、分身の術で2、3人になった〔『アイヌ民族』p.208〕。そして、最後は宝刀(アイヌ刀も参照)で一度に6人の首を切り落とした。 物語の途中、謎の怪力女(空も飛ぶため、やはり常人ではない)が味方をし、ポンヤウンペの代わりに、悪人に操られた怪力女(その美貌から結婚を何人もの男から迫られ、火口へ落としている)と火山火口の上で相撲をするも、ポンヤウンペが悪党との闘いに決着をつけ、駆けつけた時には、すでに遅く、敗れて、火口に落ち、死んでしまった。操られていた女性は悪党の妹であり、ポンヤウンペはカムイのお告げから自分の妻となる存在であると確信していたため、抱き寄せた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ポンヤウンペ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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