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マイン川 : ウィキペディア日本語版
マイン川[まいんかわ]

マイン川Main)は、ドイツを流れる河川の1つである。バイエルン州に水源があり、ドイツ国内を東からフランケン地方を抜けて西に横断し、ヘッセン州マインツライン川に合流する。全長は524キロ。ライン川右岸の支流中、最長の川である(マース川を除く全支流中ではモーゼル川に次いで2番目)。
流路は、中央ヨーロッパの大きな河川としては珍しく東から西に向かって流れる。川筋に沿ってフランケンの中低山地、歴史的な小都市、ヴュルツブルクの独特なシルエット、フランケンワインの産地が点在する。河口のすぐ上流には、多くの橋が架かり、フランクフルトの中心街を結んでいる。
マインツ旧市街の向かい側、ヴィースバーデンのマインツ=コストハイム地区でライン川に合流する。
== 概要 ==

マイン川はバイエルン州ヘッセン州を流れ下る。ヴェルトハイム付近では、約25kmの間バイエルン州とバーデン=ヴュルテンベルク州との州境をなしている。
この他のドイツを流れるマイン川よりも長い川、たとえばドナウ川、ライン川、エルベ川オーダー川、モーゼル川は、いずれも水源または河口がドイツの国外にあり、純粋な国内河川ではない。このため、マイン川は「ドイツ国内最長の川」と呼ばれることがある。この呼称は間違いではないものの、注意が必要である。ヴェーザー川は、一般にヴェラ川フルダ川が合流した後の452kmを指し、マイン川の長さ524kmには及ばない。しかし、ヴェラ川もフルダ川もどちらもドイツ国内を水源としドイツ国内を流れる川である。より長いヴェラ川を計算に入れると湧水地点から河口までは、長さ744kmの国内河川となる。一方、マイン川は、同様に、より長い経路となるレグニッツ川およびペグニッツ川を合計しても、その総距離は567kmであり、ヴェラ川 - ヴェーザー川には及ばない。
マイン川は、ヴァルテ川とその支流ネッツェ川とならび、東から西へ流れる中央ヨーロッパには希な河川である。中央ヨーロッパの大部分の川は北に向かって流れ、ドナウ川だけが西から東へと流れる。
マイン川とその支流の流域面積は、27,292 km²で、フランケン地方の広い地域、バーデン地方北東部、ヘッセン南部が含まれる。南部はドナウ川の流域となっている。両者の境界はヨーロッパの主要分水界である。白マイン川の数百m南にはフィヒテルナーブ川の水源がある。この川はナーブ川を経てドナウ川に注ぎ、黒海へと下って行く。
マイン川の平均水流は195 m³/s(フランクフルト水位計)で、アーレ川 (590 m³/s)、モーゼル川 (290 m³/s)に次ぎ、ライン川支流中3位の流量である。
マイン川は、バンベルクから388 kmが航行可能〔http://www.wsd-sued.wsv.de/wasserstrassen/bundeswasserstrassen/main/index.html〕で、さらにライン・マイン・ドナウ運河エルランゲンニュルンベルクを経由し、分水嶺を越えて、でドナウ川に接続している。特に、フランクフルト周辺のライン=マイン産業集中地域には多くの大規模な河川港がある。
マイン川に沿って、マイン遊歩道やマイン自転車道が走っている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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