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マカオ料理(マカオりょうり)は、マカオ特有の郷土料理の一種。主に、広東料理、福建料理など華南の中華料理とポルトガル料理の融合によって成り立った多国籍料理であり、日本、マレーシア、インドなどのアジアの料理を中心に、アフリカを含む本国以外のポルトガル語圏からも大きな影響を受けている〔片寄眞木子、「中国料理との結合inマカオ」『南蛮料理のルーツを求めて』p93-122、1999年、東京、平凡社、ISBN 4-582-82429-3〕。 == 概要 == マカオの料理は、かつての宗主国であるポルトガルの料理と広東料理が大きな割合を占めている〔『中国料理辞典 下巻 技術・文化篇』、249頁〕。この内、ポルトガル系の料理の食材と調味料はヨーロッパと中国のみならず、マカオに伝えられる経路にあったアフリカ、インドのゴア、マレーシアのマラッカなどの料理の影響も受けており、独特の多国籍料理であるマカオ料理となった〔片寄眞木子、「中国料理との結合inマカオ」『南蛮料理のルーツを求めて』p93-122、1999年、東京、平凡社、ISBN 4-582-82429-3〕。 マカオ料理は、調理方法としては焼き・グリル・焙煎、香辛料もウコン・シナモン・カレー粉等の多様な種類で味付けがなされている。香辛料をふんだんに使用した料理がある一方、素材の味を生かした料理も存在する〔。 マカオの人口の大部分を占める中国系の家庭では、ポルトガル料理を食べることは稀であり〔波多野須美「マカオの食文化」『中国食文化事典』、161頁〕〔片寄眞木子、「中国料理との結合inマカオ」『南蛮料理のルーツを求めて』p93-122、1999年、東京、平凡社、ISBN 4-582-82429-3〕、主に広東料理が食べられている。しかし、マカオの広東料理はココナッツミルク、レモン、バリシャォン(balichão、魚醤)、シュリンプペースト、黒胡椒など、東南アジアから伝えられた調味料を使用する独特の風味を持つ物があり、広東省の広州料理や順徳料理などとの違いがある。 一方、「マカエンセ(Macaense 男性)」、「マカエンサ(Macaensa 女性)」、「土生葡人」と呼ばれるマカオ生まれのポルトガル系住民及びポルトガル系と中国系の混血の住民は、家庭でポルトガル系の料理を食べている。また、レストランではポルトガル料理が供され、ポートワインやポルトガル産のチーズも置かれている。しかし、レストランのポルトガル料理の多くはマカオ風にアレンジされており、ポルトガル本国とは異なったものになっている〔『広州・マカオ・広東省 中国近代史の足跡をたどる』、232頁〕。 マカオ料理の中でも豊富な魚介類を使用した料理の評価は高く、マカオで獲れた鮮魚や魚介類の加工品は香港に出荷されている〔『中国料理辞典 下巻 技術・文化篇』、248-249頁〕。加工品の中で有名なものとして、オキアミを加工した「蝦醤」が挙げられる。蝦醤はチャーハンや肉料理の下味として、あるいは食べる直前に料理にかけて使用され、マカオの蝦醤の品質は高く評価されている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マカオ料理」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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