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マシュミ党 ( リダイレクト:マシュミ ) : ウィキペディア日本語版
マシュミ[とう]

マシュミ()は、かつてインドネシアに存在したイスラーム団体、政党である。正式名はインドネシア・ムスリム協議会( )であり、その略称が「マシュミ」である。
1943年11月22日、日本の軍政下に置かれたジャワで結成され、インドネシアの独立宣言後、1945年11月7日政党として再出発した(それ以後をマシュミ党と表記する)。
インドネシアの独立戦争期と1950年代議会制民主主義期の国政において、大きな足跡を残したが、1958年2月スマトラで起こった地方反乱にマシュミ党幹部が関与したことにより、1960年、非合法化された。
== 沿革 ==

=== 結成期 ===
マシュミはもともと、インドネシア(当時はオランダ領東インド)が日本の軍政下に置かれた1943年11月22日ムハマディヤナフダトゥル・ウラマー()など、主だった既存のイスラーム系諸団体を糾合して発足した団体である。軍政当局のねらいは、イスラーム系諸団体を一元化して軍政当局の宗務部の統制下に置き、軍政当局が必要とする資源や人材の調達に、地域社会で影響力をもつムスリム指導者(キアイウラマー)の協力を取りつけることであった〔倉沢、1992年、第9章、を参照。〕。
そうしたイスラーム系諸団体の連合体はすでに、オランダ植民地時代の1937年9月に、ミアイ (、インドネシア・イスラーム最高会議)として発足していたが、マシュミはその規模と地方への浸透の度合いにおいて、ミアイを大きく凌駕する組織となった。
軍政当局によってマシュミは法的地位をあたえられ、合法的な活動をおこなう制度的基盤を築き、マシュミ関係者は各級の行政機関でポストを得た。村落レベルでのムスリム指導者層も、公的な発言力を強めていった。また、軍政当局はムスリム青年層の武装化をすすめ、マシュミ傘下の軍事組織ヒズブラ()を結成した。その数は日本の敗戦時には約5万人、独立戦争期にはさらにその規模は拡大し、オランダとの武力闘争を担う武装勢力の一つとなった〔木村、1989年、155頁。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「マシュミ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Masyumi Party 」があります。




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