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マジョリカ焼 ( リダイレクト:マヨリカ焼き ) : ウィキペディア日本語版 | マヨリカ焼き[まよりかやき]
マヨリカ焼き(Maiolica)はイタリアの錫釉陶器でルネサンス期に発祥した。白地に鮮やかな彩色を施し、歴史上の光景や伝説的光景を描いたものが多い。地名呼称の表記のゆらぎによりマジョリカ焼、マヨルカ焼、マリョルカ焼、マジョルカ焼とも。 == 名称 == その名称は、中世イタリア語でマヨルカ島を意味する。マヨルカ島はバレンシア地方からイタリアにムーア人様式の陶器を輸出する際の中継点だった。ムーア人の陶工はマヨルカ島を経由してシチリア島にも移住したと見られ、同様の陶器はカルタジローネからもイタリア本土に入ってきたとされている〔Drury C. E. Fortnum (1892) ''Maiolica'', Chapman & Hall, London, quoted in E.A. Barber, (1915), ''Hispano Moresque Pottery'', The Hispanic Society of America, New York, pp.25-.26〕。別の説として、スペイン語の ''obra de Malaga''、すなわち「マラガから(輸入された)食器」が語源とする説もある〔Sweetman, John (1987), ''The oriental obsession: Islamic inspiration in British and American art and architecture 1500-1920'', Cambridge University Press, Cambridge.〕。 ルネサンス期には、「マヨリカ」といえばラスター彩を意味し、イタリア産のものとスペインからの輸入ものを含んでいたが、その後ラスター彩かどうかに関わらずイタリア産の錫釉陶器全般を指すようになった。スペインがメキシコを征服すると、錫釉のマヨリカ焼きは1540年ごろからメキシコでも生産されるようになり、当初はセビリア産の陶器を真似て作っていた〔Florence C. Lister and Robert H. Lister, ''Sixteenth Century Maiolica Pottery in the Valley of Mexico'' (Tucson: Anthrological Papers of the University of Arizona) 1982.〕。メキシコ産マヨリカ焼きは「タラベラ焼き」として有名である(タラベラ・デ・ラ・レイナが産地として有名)。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マヨリカ焼き」の詳細全文を読む
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