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マスキングテープ(英語:masking tape)は、塗装等の際、それらがはみ出して作業箇所以外を汚さないようにするために貼る、保護用の粘着テープ。「マスキング」(専門的には「養生」と呼ばれ、マスキングテープは養生資材のひとつでもある)は「包み隠す」、「覆い隠す」などの意味である。 一般的には塗装やシーリング・コーキングに使用されるテープを指すが、プリント基板のめっき・エッチング、資材の識別・保護等にも使用されている。テープ基材の質感に着目して、装飾やラッピング〔マスキングテープを楽しむイベント-横浜・ヨツバコで 港北経済新聞 2015年5月13日閲覧〕・メモ・土産〔滋賀の観光名物をマスキングテープにデザイン 産経ニュース 2015年6月30日閲覧〕などに使われることもある。その他、粘着力の弱さにも着目して、仮止めテープとしても使われる。 == 歴史 == マスキングテープは、3Mの従業員であったリチャード・ドリューによって発明された。ドリューは、自動車塗装工たちが自動車に、糊や外科用の布テープで張ったブッチャーペーパーを剥がそうとしていたとき、自動車の塗装まで剥がされているのを見た。その剥脱した部分を再度塗りなおすと、コストがかさむことを感じたドリューは、粘着力の低い接着力のテープの必要性を痛感し、研究を始めた。試行錯誤をかさね、1925年にドリューはマスキングテープを世に送り出した。ただしこのマスキングテープには伸縮性がなかったため、後にクレープ紙を使った伸縮性のある商品に改良された。 日本では、1918年に日進工業合資会社の芳川作次郎が紙絆創膏・紙テープの実用新案を登録、1938年に日本粘着テープ工業株式会社(現寺岡製作所)が塗装用火薬包装用として和紙製のマスキングテープの製造を開始した。これ以降、世界で和紙製のマスキングテープが使われるようになった。 以上のように、元来はもっぱら塗装現場や撮影現場などの専門職の人たちが作業箇所以外の部分の汚さないため、あるいは資材の識別のために用いるものであった。のちにマスキングテープはかわいい色調のものが売り出されるなど「雑貨」として捉え直されることとなり、文房具愛好家の間に爆発的な人気が出るに至った〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マスキングテープ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Masking tape 」があります。 スポンサード リンク
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