|
マスデバリア ''Masdevallia'' は、ラン科植物の分類群の一つ。南アメリカの山岳地帯に分布し、萼片のみが発達した特異な花を咲かせる。洋ランとして栽培されるが、日本では栽培の難しいものの一つである。 ==概説== マスデバリア属は、アンデス山系を中心として中央アメリカから南アメリカに分布するランである。多くは樹木に付着する着生植物である。 全体に小柄で、偽球茎(バルブ)が発達せず、さじ形の葉のみを束生する姿。花は花茎の上に単独で生じるか、複数花をつける。花は外三弁の萼片だけが発達して全体に三角ぽい形を取る。それぞれの萼片の先は尾状に伸びるものが多い。 花形が特異で、しかも華美なものも知られており、洋ランの一つとしてよく栽培される。ただし、元来が標高の高い山岳の、雲霧林に生育するものであるだけに、栽培にはその環境条件を整える必要がある。特に日本では夏期の高温多湿に耐えられないため、栽培は難しい。 なお、属名はスペインのカルロス三世の侍医で植物学者でもあったJ.マスデバル(Jose Masdevall)に献名されたものである〔唐澤(1996)p.348〕。和名は特にない。園芸方面ではマスデバリアで通用するが、マスデヴァリア表記も見られる。園芸分野での略号は''Msd.''である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マスデバリア」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Masdevallia 」があります。 スポンサード リンク
|