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マット・キーオ(Matthew Lon "Matt" Keough , 1955年7月3日 - )は、元プロ野球選手(投手)。アメリカ合衆国カリフォルニア州出身。 父のマーティ・キーオも元プロ野球選手であり、1968年にNPBでプレーした経験がある。 == 来歴・人物 == オークランド・アスレチックスには内野手として入団するが、マイナー時代に打力が低いこともあったが、投手としての才能を見いだされ1976年にコンバート。1977年に早くもメジャー昇格。 アスレチックスは1970年代前半はワールドシリーズ3連覇を達成したが、フリーエージェント(FA)制度ができるとレジー・ジャクソンら黄金時代を築いたスターが軒並み移籍して、チーム力は低下していた。ルーキーイヤーの1978年には、打線の援護がなく8勝15敗に終わったが、防御率3.24とまずまず好投。しかし、1979年は開幕から14連敗を喫するなど2勝17敗の散々な成績に終わった。9月5日にシーズン初勝利を挙げるまで、前年から続く28先発連続勝利なしのMLB記録を作った。 1980年には自己最多の16勝(13敗)をあげ、カムバック賞を受賞。1982年まで3年連続2けた勝利をあげるが、1983年途中にはニューヨーク・ヤンキースに移籍。1984年はメジャーでの登板がなく、1985年はセントルイス・カージナルス、1986年にはシカゴ・カブス、同年途中にはヒューストン・アストロズに移籍し、1987年に阪神タイガース入りした。 弱体化した阪神投手陣の中で、オープン戦で好成績を残したことから、入団1年目でいきなり開幕投手を務めるなど、名実ともに阪神のエースとして活躍。なお、日本球界でのプレー経験が過去に全くない、入団1年目の外国人投手が開幕投手を務めたのは日本球界で初めてだった。また投手ながら、阪神在籍中2本の本塁打を放った。なお日本プロ野球史上4組目の親子本塁打達成者である。 通算4年間阪神に在籍し、ストレートとカーブを武器に、打線の援護の少なかった当時では驚異的な記録と言える、3年連続2桁勝利(特に1989年は15勝)を含め45勝を挙げた。これは1985年の優勝後、最下位に沈むなど低迷した当時の阪神投手陣の中では数少ない明るい材料だった。1989年に15勝を挙げて翌1990年も期待されたものの、オープン戦で登板中に足を故障したことが影響して出遅れ、結果7勝に止まったことから自由契約となる。 自由契約としたことについては、実績はあったものの、当時の中村勝広監督が元々キーオを高く評価していなかったことが挙げられる。中村自身、1990年の監督就任当初はキーオ解雇も考えていたが、さすがに年間15勝挙げる投手は切れなかった、とのこと。岡田彰布は、これまで一緒にプレーした外国人投手の中で、一番印象に残っている選手としてこのキーオを挙げる。特にカーブが絶品で、キーオが投げる姿を後ろから見ていて「これは(今日の試合は)勝てるな」と感じた、と述べている。 セシル・フィルダーとは1989年に阪神でチームメートとしてプレー。阪神退団後はキーオもメジャーリーグ復帰を狙ったが、オープン戦で頭に打球を受け、頭部の血の塊を取り除く緊急手術のために出遅れ、3Aエドモントンでプレイとなった(フィルダーは阪神退団翌年に本塁打王を獲得)。 元阪神の藪恵壹投手を高く評価しており、藪が2004年オフにFA宣言した時、アスレチックスに獲得を進言、入団させたのも、日本球界を良く知る彼の功績である。 2005年はアスレチックスでGM補佐となるが(ちなみに当時の監督は元中日ドラゴンズのケン・モッカ)、同年4月6日飲酒運転で赤信号で止まっていた車に衝突。その車が人をはねたが、キーオ自身は逃走したために逮捕された。その後2007年12月にも飲酒に関するトラブルで警察に身柄を拘束されている。この飲酒傾向は、上記の頭部負傷の影響とする記事もある。 父のリチャード・キーオ(Richard Martin Keough)の縁で日本に滞在したことがあるため、ある程度の日本語を覚えており、「ちょっとマット・キーオ(待っときいよ)」といった洒落を飛ばすこともあった。ひょっこりひょうたん島を幼少期に日本に滞在していた時によく見ていたらしく、特にドン・ガバチョが好きだったそうである。そして球宴休みには家族で宮崎旅行をし、一度も英語を使わなかったと言われている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マット・キーオ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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