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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
帽子屋(ぼうしや、)は、ルイス・キャロルの児童文学『不思議の国のアリス』の登場人物。三月ウサギ、眠りネズミとともに「狂ったお茶会」の場面に初登場し、奇妙な言動でアリスを困惑させる。三月ウサギとともにチェシャ猫から「気が狂っている」と評される帽子屋は、「帽子屋のように気が狂っている」という、当時よく知られていた英語の言い回しをもとに創作されたキャラクターである。なお帽子屋はしばしば「狂った帽子屋」 () とも呼ばれるが、キャロルの文中ではこの名称で呼ばれることはない。 == 作中での描写 == 第6章「豚とコショウ」の終わりでチェシャ猫から言及されたのち、第7章「狂ったお茶会」で初登場する。この場面では帽子屋は三月ウサギの家の前で、三月ウサギ、眠りネズミとともに、終わることのない「狂ったお茶会」を開いている。帽子屋がアリスに行う説明によれば、帽子屋は音楽会で歌った「きらきらコウモリ」(きらきら星のパロディになっている)がハートの女王の不興を買って、「時間殺し」という批難を受けた。以来、それまでは自分の言うことを聞いていた時間が、お茶の時間である6時のまま止まってしまったのだという。帽子屋の持っている腕時計は、今日が何日かを示すことはできても、何時かを示すことはできない。このお茶会の場面では、帽子屋は前述の「きらきらコウモリ」を途中まで歌ってみせるほか、「カラスと書き物机が似ているのはなぜだ」という、答えの存在しないなぞなぞをアリスに問いかけたりし、その無作法な物言いによってアリスに腹を立てさせる。 第11章「タルトを盗んだのは誰?」では、ハートの女王のタルトを盗んだ罪に問われているハートのジャックの裁判において証人として呼び出されるが、「自分はしがない帽子屋にすぎない」というような要領を得ない受け答えをして裁判官役のハートの王をいらだたせることになる。 ジョン・テニエルによる挿絵では、小柄な体に水玉模様の蝶ネクタイをつけ、頭に異様に大きなシルクハットをつけた姿で描かれている。シルクハットには「この型10シリング6ペンス」() と書かれた札がついており、帽子が売り物であることを示している。なおこの値段は後世の挿絵画家によって様々に変えられている〔諸岡敏行 「ふしぎの国のさし絵たち」 『ユリイカ』 第24巻第4号、青土社、1992年4月、131頁。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「帽子屋」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 The Hatter 」があります。 スポンサード リンク
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