|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana) ・ 干 : [ひ, ほし] (n,pref) dried ・ 干渉 : [かんしょう] 1. (n,vs) interference 2. intervention ・ 干渉計 : [かんしょうけい] (n) interferometer ・ 計 : [けい] 1. (n,n-suf) plan
物理学において、マッハ・ツェンダー干渉計(マッハ・ツェンダーかんしょうけい、)とは、1つの光源から分けた2つの平行光の間の位相差を測定する光学機器である。この干渉計は試料によって生じる2つの経路間の位相差を測る際に用いられる。名前は物理学者の(エルンスト・マッハの息子)とに因む。ツェーンダーが1891年に発表し〔、マッハが1892年に改良した〔。 == 概要 == マッハ・ツェンダー干渉計は極めて取り回しの効く光学機器である。良く知られるマイケルソン干渉計とは異なり、光は往復はせず一方通行である。 白色光により干渉縞を作ろうとすると、白色光のコヒーレンス長は限られておりマイクロメートル程度しかないことから、全ての波長域について光路長を同じに保つよう細心の注意を払わなければ干渉縞は生じない。図1に見えるように、試料セルと同じ(分散の等しい)ガラスで作った補償セルが用いられる。ビームスプリッターの向きにも注意が必要である。ビームスプリッターの反射面は試料光と参照光が同じ長さだけのガラスを通るように向きを決める必要がある。この向きにすることで、試料光と参照光は双方が表面反射を二回することで同じ回数の位相反転を受けることとなる。結果としてどちらの経路でも光は同じ光路長を進むことになり、試料光と参照光は白色光干渉縞を呈する〔〔。 平行光源を用いると干渉縞は非局在化し、分散光源を用いた場合は局在する。図2に示すとおり、干渉縞はどこにでも局在化することができる〔。ほとんどの場合、試料と干渉縞を同時に写真に収められるよう、試料と同じ平面に局在化させる。 マッハ・ツェンダー干渉計は比較的大きな空間で自由に作業でき、また干渉縞をどこにでも局在化できるために、風洞実験においてに用いられることが多い〔〔。空気力学、プラズマ物理、伝熱工学において、気体の圧力・密度・温度変化を測定するために用いられる〔。 また、マッハ・ツェンダー干渉計は光ファイバー通信に用いられるにも応用される。マッハ・ツェンダー変調器は集積回路中に収めることができ、広帯域で安定した光変調器として働き、位相応答は数GHzに及ぶ。 さらに、マッハ・ツェンダー干渉計は量子もつれの研究にも用いられる〔〔。 試料光を乱すことなく容易に参照光を制御できることから、ホログラフィーの分野にも広くマッハ・ツェンダー干渉計が用いられる。特に、において周波数シフトした遠軸参照光を用いることができ、動画周波数におけるショット雑音限界 でのホログラフィーに適しているため〔、振動計〔や血流のレーザードップラー撮像〔に用いられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マッハ・ツェンダー干渉計」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|