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マテアジ属 ( リダイレクト:マテアジ ) : ウィキペディア日本語版
マテアジ

マテアジ(学名:''Atule mate'')はアジ科に属する小型の海水魚である。本種は西はアフリカ東部、東はハワイ、北は日本、南はオーストラリアまでのインド太平洋に広く分布する。マテアジ属を構成する唯一の種であり、脂瞼(状の膜)がよく発達していることや、背鰭臀鰭の最後の軟条が伸長していることなどによって近縁他種と区別することができる。本種はサンゴ礁などの沿岸海域に生息し、小型の魚類や甲殻類を捕食する。産卵についてはハワイにおいて研究が進んでおり、3月から10月までの間に湾の中に入り、そこで一度に最大で約161,000個の卵を産卵することがわかっている。本種は生息域のほぼ全域において漁業の対象となっており、様々な漁法により漁獲される。本種が食品として高い価値をもつ地域もあり、様々な方法によって調理・保存される。
==分類==
アジ科に属する約30属のうちの1つであるマテアジ属 () を構成する唯一の種である。
フランス博物学者ジョルジュ・キュヴィエによって1833年に、セーシェルで得られた標本をホロタイプとして初めて記載された〔 〕。彼は本種を''Caranx mate''と名付け、ギンガメアジ属 () に分類したが、この後本種は何度も再記載、再命名された。この時記載者のほとんどは本種を、ギンガメアジ属、ムロアジ属 ()、メアジ属 () といった他のアジ科の属に分類した。1906年にはデイビッド・スター・ジョーダンAlvin Sealeが本種を''Decapterus lundini''という学名で記載している。ジョーダンは後にこの分類を再検討し、本種を別の新属に分類すべきであるとしてマテアジ属 (''Atule'') を創設し、彼の記載した''Decapterus lundini''をタイプ種とした。このように本種の分類をめぐっては、多数のシノニムが存在するため混乱が続いていたが、1953年の論文により''Decapterus lundini''がキュヴィエの記載した''Caranx mate''の後行シノニムであるとされた。こうした経緯で本種の現在有効な学名は''Atule mate''となっている〔。
本種をめぐる各研究において報告される形態的特徴には差異があるため、現在マテアジと同定されている魚の中には実際には複数の種が含まれている可能性があるとする研究もある〔伊東政英・高山真由美・原口百合子・松沼瑞樹・本村浩之 「鹿児島県から多獲されたアジ科の稀種マテアジ」
『南紀生物』49号、2007年、117-118頁〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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