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MANA SLAYPNILE Mana 真名 真奈
マナ(Mana)は、太平洋の島嶼で見られる原始的な宗教において、神秘的な力の源とされる概念である。魔法や超能力といった尋常ならざる特別な力の源とも言われている。 == 概要 == 遍在する超自然的な力で、これを槍や網などの道具類、もしくは病気・疲労などで衰弱した人に注入することによって、より望ましい状態に変化させることができると考えられている。 マナの存在を西洋社会に初めて紹介したのは、イギリス帝国の宣教師であった(1830-1922)の『メラネシア人』によってである。彼は、メラネシアの土人が際立って早く進むカヌーを説明するとき「あのカヌーにはマナが宿っている」という言い方をすることから、マナという非人格的な力の観念が存在することを指摘した。 マルセル・モースは著作『呪術論』の中で、以下のように述べている。 : *「マナは単に一つの力、存在であるのみならず、一つの作用、資質および状態である。換言すれば、この語は、名詞であると同時に形容詞、動詞でもある」 : *「我々が妖術使いの力、ある事物の呪術的資質、呪術的事物、呪術的存在、呪術を持つ、まじないをかけられる、呪術的に作用する、といったような言葉で持って示している雑多な観念を包摂している」 つまりマナは資質であり、実体であり、力である。お守りやジンクスが例にあげられる。人に宿るマナは霊能力やカリスマ的魅力の一部があげられる。 観念や言語的特性という点でみると、それは抽象的、一般的でありながら具体性に満ちており、事物と人間の価値、すなわち呪術的・宗教的・社会的価値を作り上げているとも解釈できる。人や物に宿る「何か」であって、人や物そのものではなく、社会関係のなかで働き、社会関係をも作り出すということである。 クロード・レヴィ=ストロースによれば、「通常の能力・状態に宿る神秘的な付加要素」と規定されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マナ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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