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マヌルネコ(まぬる猫、英名:Pallas's CatまたはManul、学名:''Felis manul''または''Otocolobus manul'')はずんぐりとした体が特徴の食肉目ネコ科の動物の一種。マヌルとはモンゴル語で「小さいヤマネコ」の意味。モウコヤマネコという別名がある。ネコ科の動物の中では最も古い種で、絶滅種である''Felis lunensis''(Martelli's Cat)と共に''Pseudaelurus''属から約1500万年前に分岐した最初の2種のうちの1種であると考えられている〔〕〔〕。中央アジアに分布。現在マヌルネコは本種だけで構成される単型のマヌルネコ属 ''Otocolobus''に分類されているが、ネコ亜科のネコ属やベンガルヤマネコ属への分類も提案されている〔。 == 形態 == 体長50-65cm、尾長21-31cm、体重2.5-5.0kg。体毛が長く密集して生えているので丸々と太った立派な体型に見える。この厚い毛のおかげで、雪の上や凍った地面の上に腹ばいになったとき体を冷やさずにすむ〔今泉忠明 『野生ネコの百科[最新版]』 データハウス、2004年、p.46-47、ISBN 978-4-88718-772-6〕。 体は橙みを帯びた灰色、腹面は白っぽい灰色、四肢は黄土色。腰に茶色の横縞が走る。個体によってはこの横縞が厚い毛のせいで判別できないこともある。尻尾の先の方に鮮明な5、6本の輪状の縞があり、先端は黒色である。頬は白色で長い毛がある〔。目の端から頬に黒色の縞が走る。顎から喉にかけても白色で、体下面では密集した灰色がかった毛になる。季節が移ると毛は生え変わる。冬毛は夏毛より灰色みが強く、模様が不鮮明である〔。 他のネコ科の動物と比べると足や爪が短く、臀部がやや大きい。特徴的な顔つきで、額は高く、丸い耳が低く離れた位置に付いている。これは目の位置が高いところにあるのでそう見えるのである。目の位置が高いのは、身を隠せる場所の少ない平坦な砂漠やステップで、岩陰に臥せて岩の上から目だけを出して獲物を狙うのに適しているからだと考えられている〔。顎は小さく、他のネコ科の種に比べ歯の数が少なく、上顎第一小臼歯が欠けている〔。また、瞳にも特徴がある。マヌルネコは他のネコ科の動物と異なり、瞳孔が縦長にならず、明るいところでは丸いままの形で収縮する〔。 その平べったい顔つきから一時はペルシャネコの祖先だと考えられていた。しかし現在は、この説が間違いであることが判明している〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マヌルネコ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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