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電子スチルビデオカメラとは、CMOSやCCD等の撮像素子を利用して撮影画像(静止画)を電気信号に変換し専用のスチルビデオフロッピーに即時記録することができる電子カメラ及び、そのシステムのこと。電子スチルカメラとも呼ばれた。略称は"SV"(エスブイ)。この”スチルビデオ”とは当時は”静止した映像”というコンセプトであり、ビデオの語は動画を意味していない。 現在のデジタルカメラの仕組みに似ているが、電気信号をアナログ記録(FM記録)する点が大きく異なる。 記録に使う「スチルビデオフロッピー」は、メタル磁性体を使用する2インチのフロッピーディスクである。この媒体には同心円状に配置された50本のトラックがあり、この各トラック毎に1枚の静止画を記録する。このため1枚のフロッピーに記録できるのは50枚の静止画となる。 なお、この媒体と同じ物(名称は「2インチデータディスク」)が、ソニーが販売していたワードプロセッサの「PRODUCE」シリーズや、後に京セラから発売されたデジタルカメラ「DA-1」でも利用されていた。 == 黎明期 == 1981年にソニーが試作した「マビカ」が第一号となる〔その後、再びソニーから「マビカ」が販売されていたが、これは「デジタルカメラ」であり、これの販売当初「デジタルマビカ」の名称で呼んでいたのは、電子スチルビデオカメラの「マビカ」が先に存在していたためである。このデジタルマビカは記録媒体に2HDフロッピーディスクを使用していたことから、「マビカ」の商標を引き継いでいる。〕。記録媒体には通常の2HDフロッピーディスクを使っており、解像度640×480ドットの記録ができた。マビカの仕様がソニーから公開されたのを契機に他社でも同様の製品の開発を本格的に開始した。1984年に開催されたロサンゼルスオリンピックでは、キヤノンが開発したシステムが投入され、報道写真の画像伝送に利用された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「電子スチルビデオカメラ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Still video camera 」があります。 スポンサード リンク
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