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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 四 : [よん] 1. (num) four
マビノギ四枝( - しし)は、マビノギオンの中で最も有名な四つの物語である。「マビノギ」という言葉はもともとこれらの四篇を指すものであり、それぞれの物語はマビノギという一つの作品の「枝(branch:分岐・支流という意味もある)」と呼ばれる。 ==全体== マビノギオンの中で最も神話的価値がある物語は、ひとりの作者(話者)によって作られたマビノギ四枝(写本でのタイトルはThe Mabinogi)である。それぞれの主人公の名前がサブタイトルになっているのは近代の翻訳上の慣習であり、写本での原題とは異なる。 四枝のサブタイトルとその概要は次の通り。 *第一枝:ダヴェドの王子、プイス;プリデリ(''Pryderi'')の両親・誕生・死・復活を描く。 *第二枝:シールの娘、ブランウェン;ブランウェン(''Branwen'')とアイルランド王との結婚について描く。プレデリは名前だけ登場するが物語上は何らの役割もない。 *第三枝:スィールの息子、マナウィダン;プレデリはブランウェンの弟マナウィダン(''Manawydan'')とともに故郷へ帰るが、不幸が彼らを襲う。 *第四枝:マソヌウイの息子、マース;マース(''Math'')とグウィディオン(''Gwydion'')の物語。彼らはプレデリと対立する。 四枝に共通してプレデリというキャラクターが登場するが、彼が特に中心人物として扱われているというわけではない。 このことから、マビノギの原典は元々プレデリの生涯にまつわる伝説の一部であったが、後世追記されるに伴い、追記された内容のほうが物語の主流になったのではないかと推測することもできる。もっとも、実際にプレデリの伝説が主であったのか、逆にプレデリのほうが、異なる起源の物語をつなぐ存在として後から取り入れられたのかは不明である。 四つの話とも、それぞれ"thus ends this branch of the Mabinogi"(マビノギのこの枝はここでお終い)という定型句で終わっており、これが「マビノギ四枝」の名前の由来となっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マビノギ四枝」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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