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マフェイ1 : ウィキペディア日本語版
マフェイ1

マフェイ1(Maffei 1)は、カシオペヤ座の方角にある巨大な楕円銀河である。かつては局部銀河群の銀河であると考えられていたが、現在では自身の名前を冠したマフェイ銀河群の銀河であることが知られている。1967年に赤外線放射からこの銀河と近隣のマフェイ2を発見したパオロ・マフェイに因んで命名された。
マフェイ1は、かなり平らな核を持つ楕円銀河である。箱のような形で、主に古い、金属量の豊富な恒星で構成される。小さな青い銀河核を持ち、そこでは星形成が続いている。全ての大きな楕円銀河と同様に、かなりの球状星団を含む。銀河系からの距離は3-4MPcと推定され、最も近くにある巨大楕円銀河である。
マフェイ1は銀河面吸収帯に位置し、銀河系の恒星と塵にかなり隠されている。もし隠されていなければ、マフェイ1は(満月の大きさの約3/4と)最も大きく、また最も明るかったはずである。非常に暗い空で、30-35cm以上の望遠鏡を用いれば見ることができる〔。
==発見==
イタリアの天文学者パオロ・マフェイは、赤外線天文学のパイオニアの1人である。1950年代から1960年代にかけて、恒星の高質な近赤外線画像を撮るために、化学的に非常に高い分解能を持つ写真乾板である「イーストマン エマルジョンI-N」を用いた。超高感度を達成するために、彼はこれを5%アンモニアに3-5分間浸した。この手順により、感度が1桁上がる。1957年から1967年の間に、マフェイはこの技術を用いて、球状星団や惑星状星雲を含む多くの天体を観測した。これらの天体のうちのいくつかは、青色光の高感度乾板では全く見えない〔。
マフェイ1は、1967年9月29日にアジアーゴ天文台のシュミット望遠鏡で露光した超高感度I-N乾板を用いて発見された。マフェイは、散光星雲おうし座T型星を探索していた際に、マフェイ1とそれに伴う渦巻銀河であるマフェイ2を発見した〔。近赤外線での天体の視直径は最大50”であるが、青色光では見ることができない〔。スペクトルには放出線や吸収線を欠く。また後に電波を出さないことも示された。1970年、ハイロン・スピンラドは、マフェイ1が近隣の大きく掩蔽された巨大な楕円銀河であると提案した〔。マフェイ1は、銀河系に隠されていなければ、北天で10番目以内に大きい銀河であったはずである〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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