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マヤ語族(マヤごぞく)またはマヤ諸語は、アメリカ・インディアン諸語のうち、マヤ人によって過去(マヤ文明など)および現在使われている一群の言語である。に分類されることもある〔『講座言語 第6巻 世界の言語』 北村甫編、青木晴夫ら共著(大修館書店)〕。ユカタン半島を中心に、メキシコ南東部から、ベリーズ、グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドルなどに広がる。現代ではこの地域はスペイン語が公用語(ベリーズは英語)になっているが、今もマヤ諸語の話者は約300万人いる。1996年にはグアテマラは21のマヤ系言語を、メキシコは別の5言語を認めている。 == 歴史 == かつてのマヤ文明においては、一部の言語がマヤ文字によって書き記されていた。 マヤ諸語は共通の祖語にさかのぼるとされ、は5000年以上前にこの地域で広く話されていたとみられる。隣接する地域では()、(レンカ族)や(ミヘ族、ソケ族)が話されていた。 マヤ祖語は古典期(250-900年頃:メソアメリカの編年参照)までに少なくとも2つの語群に分かれた(として記録に残る)。1つ(北部)はユカタン半島で話され、ユカタン諸語(ユカテコ語、、、)の元となった。もう1つ(南部)はメキシコのチアパス州と高原地帯全域で話され、チョル諸語(、 (Ch’orti’) とすでに絶滅した姉妹言語 Ch’olti’語†(英語版)、)の元となった。これらはマヤ文字の比較から、当時すでに2つに分かれていたことが知られる。 アステカ帝国の公用語であったナワトル語とよく混同されがちであるが、ナワトル語は主にメキシコ北部にて話されている言語であるため、系統が異なる(マヤ語系統の言語は、主にメキシコ南東部以南)。このため、共にメキシコ固有の言語であっても、マヤ人とアステカ人は共に互いの言語を翻訳する必要があったが、スペイン侵攻前の当時からすでに高い水準の翻訳技術を有していた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マヤ語族」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Mayan languages 」があります。 スポンサード リンク
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