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マラッカのエンリケ
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マラッカのエンリケ
マラッカのエンリケは、1511年から1521年までフェルディナンド・マゼランに奴隷として仕えた、マレー語圏出身の男性である。伝記作家シュテファン・ツヴァイクによれば、人類初の世界一周者である〔ツヴァイク『マゼラン』pp.213-214〕。 == 概説 == マレー語圏で生まれたエンリケは、1513年、マゼランの奴隷として、マラッカから西回りでポルトガルに渡った。1519年からのマゼランの西回りの世界周航に同行したエンリケは、1521年、フィリピンのリマサワ島で、自分の母語マレー語が通じる住人と出合った。ツヴァイクは、この時が、まさに、歴史上初めて1人の人間が世界一周を成しとげた瞬間であるというのである。ツヴァイクが言うには、エンリケは、マレー語圏を出発して、地球を西回りに回ってマレー語圏に戻ったと言うことである〔。 しかしながら、正確にはフィリピンはエンリケの故郷であるマラッカもしくはスマトラより東方であり、またマレー語圏でなく交流によりマレー語を解する人間がいる地域に過ぎず、地理的には世界一周には少々不足している。ただ、マゼラン艦隊から離脱したエンリケが生まれ故郷に戻った可能性はあり、その場合は真に世界一周した最初の人物であると言えるが、記録は残されていない。確実な記録のある初の世界周航者は、マゼラン艦隊の生き残りであるセバスティアン・デ・エルカーノやアントニオ・ピガフェッタら18人である(エンリケが故郷に戻ったにせよ、エルカーノらのスペイン帰着よりも後であった可能性もありえる)。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マラッカのエンリケ」の詳細全文を読む
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