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マリタ・コッホ(''Marita Koch'',1957年2月18日- )は、1970年代後半から1980年代前半にかけて活躍した、東ドイツの女子陸上競技短距離走選手。活躍期間の長さと記録の傑出度から、史上最高の女性スプリンターとの呼び声が高い。女子400mの世界記録保持者で、その記録47秒60は、30年以上経った今もそれに迫る記録すら出ておらず、永遠に破られないとも言われる。(21世紀のベストはサーニャ・リチャーズの48秒70であり、コッホの記録より1秒10遅い。〔http://www.alltime-athletics.com/w_400ok.htm〕) コッホは屋外世界記録を計16回、室内世界記録を計14回も更新している。 1977年にイタリア・ミラノで行われた室内のレースで、400mを51秒8で走り自身初の世界記録(室内)を樹立する。1979年には200mで女性で初めて22秒の壁を破った。 1980年のモスクワオリンピックでは400mで金メダル、1600mRで銀メダルを獲得。また、1983年の世界陸上では、3つの金メダルを獲得する大活躍を見せた。 自己ベストは、400mを始めとして、後述の通りいずれも驚異的なものである。ただし、当時の東ドイツは組織的ドーピングが盛んであったため、突出したパフォーマンスを発揮したコッホにも薬物疑惑がつきまとっている。 == 自己ベスト == *100m 10秒83 (1983年6月8日) *200m 21秒71 (1979年6月10日・1984年7月21日、世界歴代5位) *400m 47秒60 (1985年10月6日、世界記録) 100mは、マルリース・ゲール(東ドイツ)の10秒81に次いで当時の世界歴代2位で、200mは女性では史上初めて200mで22秒を切るというものであった(当時の200mの世界記録は、コッホ自身が保持していた22秒02)。また400mでは通算して7度も世界記録を更新している〔World Record Progression (Women) -Track and Field Statistics 〕。特に47秒60をマークした時には、2位のオルガ・ブリズギナ(ソ連)以外の選手を完全に振り切り、3位以下の選手に3秒近い大差をつけての優勝であった〔IAAF WORLD CUP IN ATHLETICS -GBRATHLETICS.COM 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マリタ・コッホ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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