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マルカム・カウリー : ミニ英和和英辞書
マルカム・カウリー[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

カム : [かむ]
 【名詞】 1. cam 2. (n) cam
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

マルカム・カウリー : ウィキペディア日本語版
マルカム・カウリー[ちょうおん]

マルカム・カウリー(Malcolm Cowley, 1898年8月28日 - 1989年3月27日)はアメリカ詩人批評家
ハーヴァード大学在学中に第一次世界大戦に従軍。戦後はこの時代の多くのアメリカの若い芸術家・文学者たちと同様にニューヨークやパリでボヘミアン生活を送った。代表作である『亡命者の帰還』(1934; 改訂版1951)は「狂騒の1920年代」とも呼ばれたこの時代の克明な記録であり、いわゆる「失われた世代」の精神的彷徨を生き生きと描いたエッセイとして名高い。
1930年代以降はマルキシズムに傾倒、多くの政治的エッセイも残しているが、後世に彼が与えた影響は圧倒的に「文学的」なものである。1929年から1944年まで『ニュー・リパブリック』の編集に携わり、第二次大戦後は旺盛な批評活動によってアメリカの文芸ジャーナリズムに絶大な影響を及ぼした。とりわけアカデミズムの外の文学批評において、エドマンド・ウィルソンと共にこの時代の双璧をなす人物と目されている。
雑誌や選集の編者としても良く知られており、なかでも有名なのが1946年の『ポータブル・フォークナー』である。この選集において、カウリーはウィリアム・フォークナーの多元的で混沌とした小説世界をきわめてリーダブルに「編集」し、さらにそのサーガの豊かさを存分に伝える「イントロダクション」を付すことで、それまでほとんど無名であった──というより、ほとんどの作品がすでに絶版になっていた──この作家の魅力を広く世に知らしめた。
サルトルやコアンドローらによるフランスでのローカルな評価を別とすれば、このカウリー版「フォークナー」こそが、彼を「世界文学」の作家たらしめた最初のきっかけだったとも言えるだろう。当時のフォークナーの知名度を考えればほとんど突然のようにも思われる1949年ノーベル文学賞受賞の背景に、この優れた選集の存在があったことは疑いを得ない。カウリーの批評家としての本質は、知られざる「才能」を見出すこうした直感的明察にこそあったとも言えよう。
==主要著書==

*亡命者帰る「失われた世代」の文学遍歴 大橋健三郎白川芳郎共訳, 南雲堂 1960
*フォークナーと私 書簡と追憶 1944-1962(編著) 大橋健三郎原川恭一共訳 富山房 1968
*八十路から眺めれば 小笠原豊樹訳 草思社 1999
*ロスト・ジェネレーション―異郷からの帰還 吉田朋正笠原一郎坂下健太郎共訳 みすず書房 2008



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「マルカム・カウリー」の詳細全文を読む




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