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マルクス主義フェミニズム : ミニ英和和英辞書
マルクス主義フェミニズム[まるくすしゅぎふぇみにずむ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

マルクス主義 : [まるくすしゅぎ]
 【名詞】 1. Marxism 
: [ぬし, おも]
 【名詞】 1. owner 2. master 3. lover 4. god 
主義 : [しゅぎ]
 【名詞】 1. doctrine 2. rule 3. principle 
: [ぎ]
 【名詞】 1. justice 2. righteousness 3. morality 4. honour 5. honor 

マルクス主義フェミニズム : ウィキペディア日本語版
マルクス主義フェミニズム[まるくすしゅぎふぇみにずむ]

マルクス主義フェミニズムとは資本主義や私有財産において女性がいかに抑圧されているのかを研究し説明することを目的としたフェミニズムの一派である。マルクス主義フェミニストによると、女性は、現在の資本主義経済を抜本的に改革しない限り自由を手にすることがない、という。現在の資本主義経済では、女性労働者の多くは報酬が不十分である〔Ferguson, A. & Hennessy, R. (2010). Feminist Perspectives on Class and Work . ''Stanford Encyclopedia of Philosophy.〕。

== マルクス主義の理論的背景 ==
共産党宣言におけるカール・マルクス (1859) とフリードリヒ・エンゲルス (1848) の取り組み、および経済学批判におけるマルクスの取り組みにより〔Marx, K. & Engels, F. (1848). , ''The Communist Manifesto.''〕、資本主義と迫害の関係性に関するの初期の説のいくつかに対し、その元となる土台が提示された。唯物史観と呼ばれた、マルクス (1859) によって展開された研究の理論と方法論によって、経済によって社会全体がどう構築されているのか、日々の生活や行動にどう影響しているのかが明らかにされている〔Marx, K. (1848). , ''A Contribution to the Critique of Political Economy''.〕。 唯物史観では、社会の下部構造を決定する過程における経済と技術の要素が果たす役割が強調されている。その下部構造によって、労働者階級をしばしば搾取し権力者の利益を増大させることを目的とした制度や法律が規制されている。マルクス (1859) は、これらの制度は、自身の権力を維持するために階級闘争を続けたり活発化させたりせねばならなかった支配者階級の人間によって制定された、と論じている。しかし、 マルクス(1859) は、新たな支配者階級に権限を与えようとする下層階級の人間による組織や団体行動の可能性をも認めている。 ウラジーミル・レーニン (1917) がこの可能性について論じているように、 労働者階級による革命的な運動にとって前衛党による社会主義の組織が重要な存在となる〔Lenin, V. (1917). ''The State and Revolution: The Marxist Theory of the State & The Tasks of the Proletariat in the Revolution.'' 〕。
1884年、エンゲルスは『家族・私有財産・国家の起源』を出版した〔Engels, F.(1884)., ''The origin of the family, private property, and the state''.〕。 エンゲルス (1884) は、封建制度から土地私有制に切り替わったことで女性の地位が大きな影響を受けた、としている。私有制において、土地またはその他の生産手段を持たない人は奴隷のような立場にある。エンゲルス (1884) は彼らの立場を、私有制のもとで生活するには所有者のために働くことが「義務」である、と表現した。エンゲルス(1884) は、この種の制度への移行により公私の領域が分断され、賃金を得られる仕事に男性ばかりがありつけるようになった、としている。
エンゲルス (1884) は、女性の地位が低いのはその生物学的性質でなく社会的関係が原因で、女性の労働力とその性別上の能力を制御せねばならないという男性側の取り組みが核家族内で徐々に制度化されたのだ、と述べている 。「マルクス主義唯物史観」の展望を通じ、エンゲルス (1884) は、処女を守る風潮、それを破った者を有罪とし体罰を与える制度、といった女性の性的モラルに関連する社会現象が広まっていくと推測し、女性は自分の夫に従うようにと求める。そしてついには、これらの現象から、古代の生産システムにおける新興の奴隷所有者階級の長による個人資産の包括的支配、そしてそれに伴う自分の財産が自分の子孫にのみ相続されてほしいという考え方が近年増長しているという事実、をつきとめた。エンゲルス (1884) いわく、貞淑で性的に忠実であることが賞賛されるのである。なぜならそれらによって所有者階級の男性に占有された女性の性的な生殖能力を独占的に利用できることが保証されるからである。
このように、性差別は階級差別と密接に関わっていて、社会における男女の関係はプロレタリアとブルジョワジーの関係に似ている〔。この点からみると、女性が従属的立場にあるのは階級差別が原因である。階級差別は(人種差別のように)資本家や支配者階級に利益をもたらすからという理由で存在している。女性より男性を優先し、支持を確保するために資本主義において労働者階級の男性に比較的特権を与え、そして資本家階級に、女性の家庭内での労働に対しては賃金を払うのを拒否することを認めた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「マルクス主義フェミニズム」の詳細全文を読む




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