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『マルタの鷹』(マルタのたか、''The Maltese Falcon'')は、ダシール・ハメットの探偵小説。1930年発表。私立探偵サム・スペードの登場する唯一の長編。いわゆるハードボイルド派を確立した作品として名高い。 3度にわたって映画化されており、特に1941年のジョン・ヒューストン監督、ハンフリー・ボガート主演のものが有名である。 ==概要== 単純な家出娘さがしと思われた依頼に端を発して、莫大な価値を持つ「マルタの鷹」像の争奪戦が展開する。 徹底して心理描写と説明を排した三人称カメラアイの簡潔な文体で構成され、登場人物が今何を考えているのか、どうしてそうするのかが地の文で明かされず、癖のある登場人物ともあいまって、やや読者を突き放した作風になっている。本格派推理小説の読者にも、カルチャーショックを与えた。アメリカ文学史に本作があげられることもある。 もう一つの特徴として、歪曲表現を多用することで、当時の出版倫理では活字化不可能だった俗語、隠語の類を登場人物にしゃべらせる手法を用いている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マルタの鷹」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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