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マンガレリの等式 : ミニ英和和英辞書
マンガレリの等式[まんがれりのとうしき]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [など]
  1. (suf) and others 2. et alia 3. etc. (ら)
等式 : [とうしき]
 (n) (gen) (math) equality
: [しき]
  1. (n,n-suf) (1) equation 2. formula 3. expression 4. (2) ceremony 5. (3) style 

マンガレリの等式 : ウィキペディア日本語版
マンガレリの等式[まんがれりのとうしき]
数学常微分方程式の分野におけるマンガレリの等式(マンガレリのとうしき、)とは、実領域におけるある線型微分方程式の解が振動的であるか非振動的であるかを判別するための条件を与える定理で、により名付けられた。ピコーンの等式を二つの微分方程式から三つあるいはそれ以上の二階微分方程式へと拡張するものである。ここでは最も基本的な形式のものを紹介する。
== 等式 ==
''t''-区間 上の二階線型微分方程式系
(p_i(t) x_i^\prime)^\prime + q_i(t) x_i = 0, \,\,\,\,\,\,\,\,\,\, x_i(a)=1,\,\, x_i^\prime(a)=R_i\,
n 個の解を考える。ただし i=1,2, \ldots, n である。\Delta は前進差分を表す作用素、すなわち \Delta x_i = x_-x_i で与えられる作用素とする。二次の差分作用素は、この一次の作用素を \Delta^2 (x_i) = \Delta(\Delta x_i) = x_-2x_+x_ のように繰り返すことで得られ、より高次の差分についても同様に定義される。
以下では簡単のために独立変数 ''t'' を省略し、(''a'', ''b''] 上では x_i(t) \ne 0 が成立するものとする。このとき、次の等式が成り立つ:
:
\begin
x_^2\Delta^(p_1r_1)]_a^b & = \int_a^b (x^\prime_)^2 \Delta^(p_1) - \int_a^b x_^2 \Delta^(q_1)
- \sum_^ C(n-1,k)(-1)^\int_a^b p_ W^2(x_,x_)/x_^2,
\end

ここで r_i = x^\prime_i/x_i対数微分であり、W(x_i, x_j) = x^\prime_ix_j - x_ix^\prime_jロンスキアンC(n-1,k)二項係数を表す。n=2 のとき、この等式はピコーンの等式となる。
上の等式は三つの線型微分方程式に対して、ただちに以下の比較定理を導く。これはスツルム=ピコーンの比較定理の拡張である。
p_i,\, q_i,\, ''i'' = 1, 2, 3 を、区間 上の実数値連続関数とし、
#(p_1(t) x_1^\prime)^\prime + q_1(t) x_1 = 0, \,\,\,\,\,\,\,\,\,\, x_1(a)=1,\,\, x_1^\prime(a)=R_1\,
#(p_2(t) x_2^\prime)^\prime + q_2(t) x_2 = 0, \,\,\,\,\,\,\,\,\,\, x_2(a)=1,\,\, x_2^\prime(a)=R_2\,
#(p_3(t) x_3^\prime)^\prime + q_3(t) x_3 = 0, \,\,\,\,\,\,\,\,\,\, x_3(a)=1,\,\, x_3^\prime(a)=R_3\,
を三つの自己随伴形式の二階同次線型微分方程式とし、
:p_i(t)>0\, が各 i および 内のすべての ''t'' に対して成立するものとし、R_i は任意の実数とする。
内のすべての ''t'' に対して、
:\Delta^2(q_1) \ge 0 ,
:\Delta^2(p_1) \le 0 ,
:\Delta^2(p_1(a)R_1) \le 0
の成立を仮定する。このとき、 上で x_1(t) > 0 であり、x_2(b)=0 であるなら、任意の解 x_3(t) 内に少なくとも一つのゼロ点を持つ。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「マンガレリの等式」の詳細全文を読む




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