|
マンテリサウルス(''Mantellisaurus'')はかつてイグアノドン・アテルフィエルデンシス(''Iguanodon atherfieldensis'')の名で知られた鳥脚類恐竜の属である。この属名は2007年にグレゴリー・ポール(en)により新たに設けられた。ポールによればイグアノドンより軽量な体型で、オウラノサウルスにより近縁であり、このことから伝統的な意味でのイグアノドン属は多系統ということになる。現在までに完全もしくはほぼ完全な骨格が多数知られている。属名はイグアノドンの発見者であるギデオン・マンテルに献名されたものである。白亜紀前期に現在のイングランドに生息していた。 マンテリサウルスはイグアノドンのタイプ種である''Iguanodon bernissartensis''と比較して小型で、体重0.75 tと推定されている。 前肢は''I. bernissartensis''より比例して短い。''I. bernissartensis''では前肢が後肢の70%ほどの長さっであるのに対して、マンテリサウルスでは後肢の半分ほどである。前肢の長さが体に対して短いことから、ポールはマンテリサウルスが基本的には二足歩行であり、じっとしている時やゆっくり動く時のみ四足歩行になったのではないかとしている。 タイプ標本は初め、1914年にReginald Walter Hooleyによりイングランド南部ヴェクティス累層(en)上部で発見され、1917年に報告された。1925年、Hooleyは遺稿の中で''Iguanodon atherfieldensis''と命名した。種小名の由来であるアザーフィールド(Atherfield)とは化石の発見地であるワイト島南部の海岸にある村の名前である。ヘテロサウルス(''Heterosaurus'')、スフェノスポンディルス(''Sphenospondylus'')、ヴェクティサウルス(''Vectisaurus'')がマンテリサウルスのシノニムである可能性があるがPaul (2007)ではこれらの名称それぞれについての現在の(有効性についての)状況は確認されていない。2004年に発表された''The Dinosauria'' (2nd edition)のでのイグアノドンの総説によればこれらの分類群はいずれも''I. atherfieldensis''のシノニム(あるいはかつてそうだとされたもの)を含んでいる。他にシノニムの可能性がある属としてドロドン()とプロプラニコクサ()がある。 ==シノニム== *''Iguanodon atherfieldensis'' Hooley, 1925 *?''Cetiosaurus brachyurus'' Owen, 1842 *?''Heterosaurus neocombiensis'' Cornuel, 1850 *?''Sphenospondylus gracilis'' Lydekker, 1888 *?''Vectisaurus valdensis'' Hulke, 1879 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マンテリサウルス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|