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マンドレイク(Mandrake)、別名マンドラゴラ(Mandragora)は、ナス科マンドラゴラ属の植物。 古くから薬草として用いられたが、魔術や錬金術の原料として登場する。根茎が幾枝にも分かれ、個体によっては人型に似る。幻覚、幻聴を伴い時には死に至る神経毒が根に含まれる。 人のように動き引き抜くと悲鳴を上げて、まともに聞いた人間は発狂して死んでしまうという伝説がある。根茎の奇怪な形状と劇的な効能から、中世ヨーロッパを中心に、上記の伝説がつけ加えられ、魔法や錬金術を元にした作品中に、悲鳴を上げる植物としてしばしば登場する。絞首刑になった受刑者の男性が激痛から射精した精液から生まれたという伝承もあり〔『世界幻想動物百科』・121頁〕、形状が男性器を彷彿とさせることから多産の象徴と見られた。 == 薬効植物としてのマンドレイク == マンドレイクは地中海地域から中国西部にかけてに自生する。コイナス属又はナス科マンドラゴラ属に属し、薬用としては''Mandragora officinarum'' L.、''M. autumnalis'' Spreng.、''M. caulescens'' Clarkeの3種が知られている。ともに根に数種のアルカロイドを含む。麻薬効果を持ち、古くは鎮痛薬、鎮静剤、瀉下薬(下剤・便秘薬)として使用されたが、毒性が強く、幻覚、幻聴、嘔吐、瞳孔拡大を伴い、場合によっては死に至るため現在薬用にされることはほとんどない。複雑な根からは人型のようになるのもあり、非常に多く細かい根を張る事から強引に抜く際には大変に力が必要で、根をちぎりながら抜くとかなりの音がする。この音が伝説のマンドラゴラの叫びの部分を、その毒性が叫びを聞いた者は死ぬといった逸話の由来と思われる。 春咲きの種(''M. officinarum'')と秋咲きの種(''M. autumnalis'')があり、伝説では春咲きが雄、秋咲きが雌とみなされたらしい。恋なすびとも呼ばれる。 仏法典に出てくる「曼荼羅華」やチョウセンアサガオの別名「マンダラゲ」とは全く関係がない。また、アメリカやカナダで Mandrake といえばポドフィルムのことであり、これもまた全く別属別種の薬用植物である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マンドレイク」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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