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マーズ・グローバル・サーベイヤー (Mars Global Surveyor, MGS) は、アメリカ航空宇宙局 (NASA) ジェット推進研究所 (JPL) の無人火星探査計画、またはその火星探査機の名称である。 名前は「火星全球の測量者」の意味をもち、探査機はその名の通り極軌道上からの写真撮影や高度測定による火星の詳細な地図作成などを行い、惑星科学だけでなく後の探査計画にも関わる情報を提供した。マーズ・グローバル・サーベイヤー(以下、サーベイヤー)は、同時期に打ち上げられ軟着陸を行ったマーズ・パスファインダーと対になって、アメリカが 20年ぶりに再開した火星探査計画の最初のものとなった。サーベイヤーの初期ミッションは2001年1月に完了し、その後も延長ミッションを続けたが、3度目の延長ミッション中の2006年11月に通信を絶ったため翌年ミッションは終了した。 == 探査機と観測装置 == コロラド州デンバーにあるロッキード・マーティン・アストロノーティクス社 (Lockheed Martin Astronautics) で組み上げられたサーベイヤー探査機は、直方体型の胴体からそれぞれ反対側に向かった2つの翼のような太陽電池板がのびた形状をしていた。打ち上げ時に燃料を満載した状態での探査機の質量は1060キログラムであった。その質量の大部分をになう中心の直方体のモジュールは実際には互いに接した2つの直方体のモジュールからなっており、その一方の機器モジュール (equipment module) と呼ばれたものには探査機の電子機器、観測装置、コンピュータ () が搭載されていた。他方のモジュールは推進モジュール (propulsion module) と呼ばれ、サーベイヤーのロケット・エンジンや燃料タンクを抱えていた。 サーベイヤーには科学的観測のために5つの装置が搭載されていた。 ;MOC (Mars Orbiter Camera) :火星表面を撮影する 3 種のカメラで、社 (MSSS) によって運用された。 ;MOLA (Mars Orbiter Laser Altimeter) :赤外 (Nd:YAG) レーザーを火星表面に向けて発射し、反射光から表面高度を 0.3 m の精度で細かく精密に測定した。 ;TES (Thermal Emission Spectrometer) :熱放射スペクトロメータ。赤外線の分光測定により大気や表面の組成を測定した。 ;MAG/ER (Magnetometer / Electron Reflectometer) :磁力計。 ;USO/RS (Ultrastable Oscillator for Doppler measurements / Radio Science) :ドップラー計測のための高安定発振装置。高精度の時計として探査機の通信と組み合わせることにより、探査機の微弱な速度変化を測定し重力異常の測定に用いられた。 この他、サーベイヤーは通信衛星としての役割りも担っていた。2004年に2機が火星表面に着陸しそれぞれ探査車(ローバー)を投入したマーズ・エクスプロレーション・ローバー (MER) は探査車と地球との通信のためにサーベイヤーを中継していた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マーズ・グローバル・サーベイヤー」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Mars Global Surveyor 」があります。 スポンサード リンク
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