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ミオソティス ( リダイレクト:ワスレナグサ ) : ウィキペディア日本語版
ワスレナグサ

ワスレナグサ(勿忘草、忘れな草)は、広義には、ムラサキ科ワスレナグサ属のの総称。狭義には、ワスレナグサ属の一種、シンワスレナグサ(学名:''Myosotis scorpioides'')の和名。ただし、園芸業界でワスレナグサとして流通しているのは、ノハラワスレナグサ (''M. alpestris'')、エゾムラサキ (''M. sylvatica'')、あるいはそれらの種間交配種である。一般には、広義の意味で称される。季語である。
5月14日の誕生花としても良く知られている。
== 特徴 ==
ヨーロッパ原産で、北半球温帯から亜寒帯ユーラシア大陸アフリカ大陸オセアニア)に約50種が分布している。日本に渡来したのは、明治時代に園芸業者がノハラワスレナグサ (''M. alpestris'') を輸入したのが最初と言われている。しかしワスレナグサ属ということでは、日本には元来、エゾムラサキ (''M. sylvatica'') 一種が自生分布している。
野生化して各地に群生しており、日本全国(北海道本州四国)に分布している。一般に日当たりと水はけのよい湿性地を好み、耐寒性に優れているが、暑さには弱い。二年生もしくは多年生植物宿根草であるが、日本で栽培すると夏の暑さに当てられて枯れてしまうことから、園芸上は秋まき一年生植物として扱われる(北海道や長野県の高地など冷涼地では夏を越すことが可能である)。
花期は3 - 5月(冷涼地では4月 - 7月)。春から夏にかけて薄青(紫)色・鮮青(紫)色(園芸種はさらに白色・ピンク色など)をした6–9ミリ径の小さい5弁の花を咲かせ、花冠の喉に黄色・白色の目(小斑点)をもつ。花は多数でさそり型花序をなし、開花とともにサソリの尾のような巻きは解けて真っ直ぐになる。
高さは20–50センチになり、互生に付く。葉は細長く平らで、長楕円形(葉の中央付近が最も葉の幅が広い)、もしくは倒披針形(葉先近くが最も葉の幅が広い)である。葉から茎まで軟毛に覆われており、属名の ''Myosotis'' は、そうした葉の様子(細長く多毛で柔らかい)が、ネズミのに似ていることに由来している(ギリシャ語の「二十日鼠 (myos) +耳 (otis)」が語源)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Forget-me-not 」があります。




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