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MISA MISSA Mitha
ミサ(, )は、カトリック教会においてパンとぶどう酒を聖別して聖体の秘跡が行われる典礼(祭儀)。司教または司祭が司式し、信者全体が捧げるものとして位置づけられており〔新要理書編纂特別委員会/編、日本カトリック司教協議会/監修(2003年)『カトリック教会の教え』197頁、カトリック中央協議会、ISBN 9784877501068〕、カトリック教会で最も重要な典礼儀式である。 カトリック教会における他の典礼や、キリスト教の他教派における礼拝(公祈祷)一般をまとめて「ミサ」と呼ぶ事例がマスメディアや書籍などでさえも多く見られるがこれは誤りである〔及川信『オーソドックスとカトリック―どのように違うのか歴史と多様性を知る 第二部 三「ミサではないのに」』139頁 - 140頁、サンパウロ ISBN 9784805612279〕〔「冷水に入るロシア正教の洗礼式」は誤報? | GoHoo (日本報道検証機構:「GoHoo | マスコミ誤報検証・報道被害救済サイト」 内)〕。「ミサ」とは、本項で詳述するカトリック教会における聖体の秘跡にかかる典礼だけを指す語彙である〔『キリスト教大事典 改訂新版』1033頁、教文館、昭和52年 改訂新版第四版〕。カトリック教会のミサは、正教会では聖体礼儀に、聖公会〔日本聖公会名古屋聖マタイ教会 〕およびプロテスタント〔では聖餐式に相当する。 特に、正教会〔およびプロテスタントでは「ミサ」という表記は全く使われない。教派や祈祷の種別を問わない場合は「礼拝」という表現を使うのが無難である。 ミサの様式は世界共通で、大多数の地域のカトリック教会で「ラテン典礼と呼ばれる様式によって行われるが、東方典礼カトリック教会においては、ビザンチン式などラテン典礼と異なるミサが行われることがあり、その場合の詳細な式次第などは後述と異なる場合がある。本項ではラテン典礼を中心に詳述する。古代以来1960年代までラテン典礼におけるミサはすべてラテン語で行われていたが、第2バチカン公会議以降の典礼改革により各国語でも行われることになった。 == 名称 == === 教派用語 === 「ミサ」はラテン語から転写されたカトリック教会用語であるが、片仮名で(日本語で)「ミサ」と言えば、本項で詳述しているカトリック教会における主の晩餐(最後の晩餐)に由来する聖体の秘跡(聖変化)が行われる典礼(祭儀)のみを指す名称であって、カトリック教会における他の典礼をも「ミサ」と呼ぶのは誤りである。たとえばカトリック教会における時課も、典礼ではあるが、ミサではない。 なお、外国語においては「ミサ」() あるいは「マス」() という表記は聖公会、ルーテル教会、復古カトリック教会などにおいても使われることがあるが、日本で片仮名表記で「ミサ」と書くのは日本聖公会では稀であり、日本のルーテル教会に至っては皆無である。聖公会、ルーテル教会では、主の晩餐に由来する礼拝をふつう「聖餐式」と呼ぶ。 教会で行われている祈祷について、キリスト教の教派や祈祷内容が不明な場合は、単に「礼拝」と呼ぶのが無難である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ミサ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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