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ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ : ミニ英和和英辞書
ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ[ちゃぷたー]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
チャプター : [ちゃぷたー]
 【名詞】 1. chapter 2. (n) chapter

ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ : ウィキペディア日本語版
ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ[ちゃぷたー]

ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ』(原題: ''Mishima: A Life In Four Chapters'')は、日本アメリカ合衆国の合作映画三島由紀夫の生涯とその文学作品を題材にした伝記風の芸術映画。「美(beauty)」「芸術(art)」「行動(action)」「文武両道(harmony of pen and sword)」の4つのチャプター(4幕)から成る〔垣井道弘「日本では未公開の映画『MISHIMA』は何を描き、どう評価されたか」()〕。
1985年(昭和60年)にアメリカ、欧州などで公開されたが、日本では未公開である〔。制作は日本のフィルムリンク・インターナショナル、アメリカのアメリカン・ゾエトロープルーカスフィルム。日本人俳優が「日本語」で演じている初の本格的な日米合作映画として画期的なものとされている〔。
本国アメリカでは興行的に惨敗したものの1985年度の第38回カンヌ国際映画祭最優秀芸術貢献賞を受賞し、各方面で大きな反響を呼んだ〔。当初日本でも『MISHIMA ――11月25日・快晴』の邦題で公開予定だったが、三島役の同性愛的描写などに対して瑤子夫人が反対し〔「年譜 昭和58年-昭和59年」()〕、右翼団体の一部が抗議しているというが流れたため、映画配給会社が躊躇して日本では劇場公開されなかった〔。ビデオ・DVD化もされていないため「幻の作品」となっている。
== 作品構成・概説 ==
冒頭のタイトルバックは、の彼方遠くに深紅の朝日が昇る風景で始まる。第1部「(beauty)」には『金閣寺(Temple of the Golden Pavilion)』、第2部「芸術(art)」には『鏡子の家(Kyoko's House)』、第3部「行動(action)」には『奔馬(Runaway Horses)』(『豊饒の海』第二巻)の三島文学をダイジェストで映像化した3部のそれぞれに、三島が自決した当日の起床からの経過を追ったカラーのドキュメンタリー調の「1970年11月25日」のシークエンスと、三島の幼少期から「楯の会」結成までの半生をモノクロームで描いた「フラッシュバック(回想)」のシークエンスを交えた展開となっている。例えば、『奔馬』の主人公・飯沼勲(演じるのは永島敏行)が割腹自殺をはかろうとすると、いきなり、三島(演じるのは緒形拳)が自作の映画『憂国』の切腹シーンを撮影している場面(「フラッシュバック」部)に切り替わる、といった繋がりになっている。
第4部「文武両道(harmony of pen and sword)」には、市ヶ谷駐屯地に到着した場面から自決に至る(三島事件)までの「1970年11月25日」のシークエンスと、陸上自衛隊富士学校での体験入隊中の場面や練習機「F-104」搭乗の「フラッシュバック」のシークエンスにより構成されており、最後に三島が切腹して雄叫びする場面に、前3部の小説のラストシーンがワンカット描かれ、『奔馬』の最後の一行の〈正に刀を腹へ突き立てた瞬間、日輪は瞼の裏に赫奕(かくやく)と昇つた〉のナレーションと共に、冒頭のタイトルバックにあった太陽が正面に丸く昇っている風景でエンドロールとなる。なお、「フラッシュバック」で描かれる半生の挿話や、ナレーションには、自伝的小説『仮面の告白』や、『私の遍歴時代』『太陽と鉄』などの随筆からの引用が使用されている。
製作総指揮は『ゴッドファーザー』シリーズと『地獄の黙示録』のフランシス・フォード・コッポラと、『スター・ウォーズ』シリーズのジョージ・ルーカスが務めている。監督と脚本は『タクシードライバー』の脚本で高く評価されたポール・シュレイダーが、ナレーションは『フレンチ・コネクション』『ジョーズ』シリーズのロイ・シャイダーがそれぞれ担当している。
なお、撮影直前までの脚本では、第4部に『天人五衰』(『豊饒の海』第四巻)が含まれていたが、構成があまりにも複雑になりすぎるという理由で割愛された〔。また、ポール・シュレイダー監督は第2部「芸術(art)」では、『禁色』を使うことを希望していたが、遺族側の承諾が得られずに、『鏡子の家』になったという〔。
主演・緒形拳が演じている三島の役は、戦後文壇デビュー以降から1970年(昭和45年)11月25日に起きた陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地での籠城、自衛隊決起を促す演説、そして最後の割腹自殺である。緒形拳を含め、キャスティングは日本を代表する俳優陣で占められ、非常に豪華なものであった〔。日本人俳優は日本語で演技をしているため、英語の字幕と、三島文学の熱心な愛読者だという俳優ロイ・シャイダーによる英語のナレーションが要所に付いている〔。海外で発売されているDVDには、緒形拳による日本語のナレーションが収録されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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