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ミナス・ジェライス(Minas Gerais)級戦艦とはブラジル海軍が南アメリカ諸国で最初に購入した弩級戦艦の艦級で竣工時は世界最強の弩級戦艦であった。ミーナ・ジェライス級とも呼ばれる。 == 概要 == 1904年度に定められたブラジルの海軍拡張計画は、前弩級戦艦3隻・装甲巡洋艦3隻・駆逐艦6隻・水雷艇12隻を整備するという、大規模なものであった。その後、計画案を修正している間の1908年にイギリス海軍が世界に先駆けて建造した「ドレッドノート」を就役させたことで海軍拡張計画は大きく変更された。 同艦の就役により、今まで列強各国が整備していた「主力艦」が時代遅れの産物になると共に、この「ドレッドノート」と同型式の艦を早期に整備すれば、ブラジルのような中小国家の海軍でも列強海軍と対等の戦力を保有できる事を意味していたのである。このためブラジルは南米諸国に先駆けて弩級戦艦2隻を整備する方針を定め、設計をイギリスのアームストロング社に依頼し、1番艦「ミナス・ジェライス」はアームストロング社のエルスウィック造船所で、2番艦「サン・パウロ」はヴィッカース社のバロー・イン・ファーネス造船所で建造されている。 特筆すべきは主砲塔を艦体の前後甲板上に背負い式で2基ずつ配置した設計である。この時期に、主砲塔を艦の前後に背負い式配置したのは珍しく、他国ではアメリカ海軍の「サウスカロライナ級」があるくらいである。この配置により首尾線方向へは最大で8門、左右舷側方向へは10門の強力な火力を発揮できたのだが、意外にも建造国のイギリス海軍の弩級戦艦では主砲塔は甲板上に直に置く配置方法が一般的で、1911年竣工の「ネプチューン級」でさえ、後部のみ背負い式で、艦首方向は主砲塔1基だけで背負い式の採用は慎重であった。これは、排水量が2万トンにも満たない、幅の狭い小さな船型で主砲塔を背負い式配置にすると、外洋航行時に高所に置かれた主砲塔が重心バランスを狂わせ、これによって生じる横揺れが、砲の散布界を増大させることを懸念したためであった。 この時期のアメリカ海軍と南アメリカ諸国海軍が背負い式配置を採用できたのは、両海軍が主として波の穏やかな沿岸部での戦闘を想定していたからである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ミナス・ジェライス級戦艦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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