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ミニュアース(, )は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してミニュアスとも表記される。ミニュアースはボイオーティア地方のオルコメノスの王で、ハルモスの娘クリューソゴネイアとポセイドーンの子クリューセースの子であり〔パウサニアス、9巻36・4。〕、オルコメノスの父といわれる〔パウサニアス、9巻36・6。〕。しかしゼウスとイソノエーの子のオルコメノスの子であるとも〔アントーニーヌス・リーベラーリス邦訳の註、p.59。〕、ポセイドーンとカリロエーの子であるともいわれる〔高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.274a。〕。 ミニュアースの妻はヒュペルパスの娘エウリュアナッサで〔『オデュッセイア』11巻326行への古註(中務哲郎訳『ヘシオドス全作品』p.296)。〕、子供にはオルコメノスのほかに、キュパリッソス〔高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.109a。〕〔、クリュメネー〔ロドスのアポローニオス、1巻232行-233行。〕〔アポロドーロス、3巻9・2。〕〔〔、ペリクリュメネー〔ヒュギーヌス、14。〕、また鳥になったと伝えられる3人の娘たちミニュアデスがいた〔オウィディウス『変身物語』4巻。〕〔アイリアノス『ギリシア奇談集』3巻42。〕〔アントーニーヌス・リーベラーリス、10話。〕。 ミニュアースは父クリューセースに次いでオルコメノスの王となった。ミニュアースは莫大な財産の持ち主で、ギリシア人で最初に宝物庫を建設したといわれる。これはミニュアースの宝物庫として知られ、パウサニアスはギリシアの驚異としてミュケーナイの城壁とともに紹介している〔パウサニアス、9巻36・4-36・5。〕〔パウサニアス、9巻38・2。〕。オルコメノスの人々はミニュアースにちなんでミニュアース人(ミニュアイ)と呼ばれたが〔、アルゴナウタイもしばしばミニュアースの子孫と呼ばれ、それはアルゴナウタイたちがミニュアースの娘たちの血を引いているからだとも〔ロドスのアポローニオス、229行-231行。〕、イアーソーンの母がミニュアースの孫だからだともいわれる〔。 ==系図== 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ミニュアース」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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