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9.5mmフィルム(きゅうてんごミリフィルム、)は、1922年(大正11年)に発売された個人映画向けのムービーフィルムの規格である。フランスのパテ社が開発した。略して9,5(きゅうてんご)とも表記されるのは、フランスでの小数点表記が「,」であるからである。日本での愛称は9ミリ半(きゅうミリはん)〔、太田米男、大阪芸術大学、2011年10月30日閲覧。〕。 写真用小型カメラであるミノックスにも同サイズのフィルムが使用されており、ミノックスフィルムと呼ばれる。 == 概要 == 画面サイズは6.5×8.5mmであり、9.5mmのフィルム幅から8.5mmがとれるのは、パーフォレーション(穴)が、フィルム両側ないしは片側ではなく、フレームとフレームの間に入っているからである(図1参照)。画面アスペクト比は1:1.307で、サイレント映画のスタンダードサイズ(1:1.33)にほぼ適応する。 パテベビー用のフィルムには、フィルム素材にニトロセルロース(セルロイド、ナイトレート)を使用せず、トリアセチルセルロース(アセテート)を使用しているため、前者と比較して耐燃性は高い。劇場用映画のフィルムが後者に切り替わるのは1951年(昭和26年)であり、安全フィルムの使用においては、先駆的であったが、反面、経年劣化を起こしたフィルムには、ビネガーシンドロームが起きる可能性を孕んでいる。 現在でも愛好者はおり、シネクラブ組織が、ドイツ、ベルギー、スペイン、フランス、イギリス、オランダ、ルクセンブルク、スイス、アメリカ合衆国、カナダ等の各国に存在する〔''Le Ciné-club 9,5 mm dans le monde'' , ''Ciné-Club 9,5 mm'' , 2011年10月30日閲覧。〕。2011年(平成23年)9月には、イギリス・ハートフォードシャー州ので、第36回国際9.5mm映画祭が、同規格の発表の50周年を記念して行われた〔, ''95USA'' , 2011年10月30日閲覧。〕。現在では、生フィルムのオフィシャルな製造は停止しているが、イギリスやフランスのラボラトリーが、愛好者のために生フィルムを製造・販売、現像等を行っている〔Yes, Virginia, there ''IS'' 9.5mm , ''95USA'' , 2011年10月30日閲覧。〕。 ミノックス向けの写真用フィルムについては、#写真用フィルムを参照。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「9.5mmフィルム」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 9.5 mm film 」があります。 スポンサード リンク
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