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ミヤベイワナ
ミヤベイワナ(''Salvelinus malma miyabei'')は、北海道の然別湖にのみ生息するサケ科イワナ属の淡水魚で、オショロコマの亜種〔ミヤベイワナ(Salvelinus malma miyabei)とオショロコマ(Salvelinus malma malma)の遺伝的分化 東京農業大学農学集報 Journal of agricultural science, Tokyo Nogyo Daigaku 47(1) pp,39-44 20020620〕。 約1万5千年前に大雪山系の火山噴火により現在の然別湖が生まれた時に、川と海を往復していたオショロコマが湖に陸封されて、湖沼内で独自の進化を遂げたもの。 == 名前の由来 == 和名「ミヤベイワナ」は、この魚を最初に発見した、札幌農学校(現:北海道大学)の教授であった宮部金吾にちなんで、日本のサケ科魚類の研究の第一人者の一人である大島正満が1938年に命名したもの〔前川光司「北の野性オショロコマ 然別湖」91頁、『日本の湖沼と渓谷』第1巻(北海道I)、1987年。〕。大島は、ミヤベイワナの記載論文で、日本産イワナ類をオショロコマ、アメマス、ヤマトイワナ、ニッコウイワナ、ミヤベイワナの5種とした。つまり、ミヤベイワナはオショロコマとは別種として登録された。 オショロコマとの違いとしては、尾鰭(おびれ)・胸鰭(むなびれ)が大きいことと、鰓(えら)の中にある鰓耙(さいは)の数がオショロコマの21から22に対し、ミヤベイワナは26と多いことなどが挙げられる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ミヤベイワナ」の詳細全文を読む
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