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ミヤマシラスゲは水辺にはえるスゲ属の植物の一つ。大きく膨らんだ果胞が特徴的である。 == 特徴 == ミヤマシラスゲ(''Carex conifetiflora'' Boott)は、単子葉植物カヤツリグサ科スゲ属の植物の一つ。多年生で湿地に群落を形成する。 地下の泥深くに細い匍匐茎を横に走らせ、節ごとに茎を立てるが株立ちにはならない。根出葉は数多く、幅が8-15mmとかなり広い。葉の縁はざらつき、やや硬い。表は鮮やかな黄緑でつやがあり、裏面は白く粉を吹いたようになる。根出葉の基部の鞘は色づかないか淡褐色。 初夏に花茎を直立させる。花茎の途中には1-2枚の葉を出す。小穂は2-6個、先端近くにやや間を開けて着く。頂小穂は雄性で、長さ3-7cm、褐色の棒状で直立する。側小穂は雌性で棒状、長さは3-6cm。多数の雌花を密につける。基部の包は長い葉身が発達し、鞘はほとんどない。 雌花は、未熟な状態では果胞は細く先端がとがって見えるが、成熟に連れて大きく膨らみ始める。それに連れて雌小穂も太くなり、やがて膨らんで互いに密着した果胞が密集したものとなり、その見かけは独特である。なお、果胞の先端は短い嘴となっていてちょっと上に曲がる。鱗片は果胞より短く、始めは果胞を覆うが、それが膨らんでしまうと、その隙間からちらちら見えるだけとなる。果実は果胞よりずっと小さく、断面は三角形。柱頭の基部はやや膨らむ。 また、この種はヤワラスゲなどと同様に、押し葉標本にすると果胞が黒く変色する特徴があるが、乾燥機等で素早く乾かした場合には変色しない場合もあるようである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ミヤマシラスゲ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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