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『ウルトラマンゼアス』は、1996年から1997年にかけて公開されたウルトラシリーズの特撮映画、または、その作品に登場する架空のキャラクターの名称。 == 概要 == 本作は、ウルトラシリーズ史上初の「企業タイアップウルトラマン」である。 電通のコーディネイトによって、出光興産のCMキャラクターとして誕生した。ウルトラマンには出光のガソリンブランド名「ゼアス」の名を冠し、ウルトラマンの特徴である赤と銀のトレードカラーの配置が入れ替わり、さらに頭部の配色も、多くのウルトラマンにみられる「銀」ではなく、「赤」がメインということもあり「赤色の巨人」というデザインとなった。当初は出光興産が番組スポンサーとなっていた とんねるずのTV番組に出演するパロディキャラクターの予定だったが、紆余曲折を経て映画として製作される事になった〔小学館刊『ウルトラマンゼアス 超全集』の記述より。〕。 そして1996年、『ウルトラマン80』以来16年ぶりの国内製作新作ウルトラマン作品として劇場映画版が公開された。当時出光のイメージキャラクターだったとんねるずも出演している。主演にはとんねるずのマネージャー・関口正晴を起用し、過去のウルトラシリーズの出演者も多数カメオ出演した。監督の中島信也によると、関口の主演がとんねるずの出演条件でもあったという〔ファミリー劇場2010年放送『ファ見る! 5月号』放送より〕。ストーリーはコメディタッチとなっており、当時正統なウルトラマンとして製作される予定であった『ウルトラマンネオス』との差別化の意図もあった。劇中では初代『ウルトラマン』との繋がりを思わせる描写がされており、その他にも歴代のウルトラシリーズのオマージュ的な描写が多々見られる〔カメオ出演した歴代シリーズの役者の言動や、ゼットンがウルトラマンを倒したことが語られるなど。〕。技術面でも多大な進歩があり、ウルトラマンや戦闘機の飛行シーンの大部分がCGで作画され、光線も従来のオプチカル合成ではなくデジタル合成で処理された。編集もデジタルで行われている。 第1作の監督である中島信也は、ケムール人が登場したサントリー「アイスジン」のCMを担当していた縁で起用された〔。脚本は『ウルトラマンA』以来24年ぶりに長坂秀佳が担当。鈴木清は本作以降、ウルトラシリーズ映画版のプロデューサーを務めることになる。第1作の戦闘シーンが市街地ではなく架空の山や平地の場所になっているのは、製作時期が阪神・淡路大震災が起こってまだ月日が経っていない時であり、観客の感情(街が破壊されて燃えるなど)に対する配慮のためである(第2作目の作品は市街地が登場している)〔小学館刊『ウルトラマンゼアス 超全集』の記述より。〕。 1997年には続編『ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影』が公開された(本項では以降それぞれ「第1作」「第2作」と呼称する)。第2作は、一転してスポ根タッチのストーリーとなり、総合格闘技「K-1」が全面協力した。 『ウルトラマンゼアス3』も企画されたが、企画が提出された際に『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』の製作が既に決定していた為、実現しなかった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ウルトラマンゼアス」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Ultraman Zearth 」があります。 スポンサード リンク
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